事故現場へ向かう救急車が柵衝突→停車中に別の事故に巻き込まれる みちのく道(青森県)で事故連鎖

 23日午前6時50分ごろ、青森県七戸町五庵ノ下のみちのく有料道路で、緊急走行中の中部上北消防本部の救急車が、防護柵の一種である「ガードワイヤー」などに衝突した。その約1時間後、ほぼ同じ場所で乗用車など3台が衝突する事故もあり、うち1台がその救急車に衝突。二つの事故でけが人はなかった。七戸署によると、救急車の事故当時、路面は凍結していたという。

 同消防本部と同署によると、救急車には救急隊員3人が乗車し、同有料道路内で起きた乗用車同士の交通事故の現場に向かうため七戸町方面から青森市方面に走行。進行方向左側の路肩の雪に左前部がぶつかって半回転し、右後部がガードワイヤーにぶつかった。

 同消防本部によると、最初の事故現場には救急車が2台向かっていて、うち1台が衝突。もう1台は現場に直行した。衝突事故を受けて別の救急車が出動し、約22分遅れて最初の事故現場に到着した。最初の事故のけが人3人は同市と同町の病院に搬送、いずれも搬送時は軽傷で命に別条はないという。

 同消防本部と同署によると、衝突事故後、救急車を路肩に寄せて停車していたところ、対向車線で乗用車など3台が衝突し、うち1台がはみ出して無人の救急車にぶつかった。

 同署によると、救急車が衝突した現場は片側1車線の直線道路で、小坪川橋から七戸町方向に約100メートルの地点。同消防本部によると、運転していた隊員はスリップして操作が利かなくなったという旨の話をしているという。同署が事故原因を調べている。

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