おやつカルパス、カップ麺に ヤガイ(山形)の人気商品

ヤガイの「おやつカルパス」の味を再現し、エースコックが発売したカップ麺「おやつカルパス味ラーメン」(写真右)と「おやつカルパス黒胡椒味ラーメン」(同左)(エースコック提供)

 本県を代表する珍味で、食品メーカー「ヤガイ」(山形市、谷貝佑一社長)の作るサラミ類「おやつカルパス」がカップ麺になった。即席めん大手のエースコック(大阪府吹田市)が全国の幅広い年代に愛される人気菓子であることに着目し、あの病みつきになる味を再現して発売した。本家と同様、おやつや酒のおつまみにぴったりで、ヤガイは「商品を知ってもらう良い機会」と喜んでいる。

 おやつカルパスは2002年にデビューし、幅広い世代の人気を得て年々需要が増加している。現在は全国各地のスーパーやコンビニで販売しているロングセラー商品だ。

 カップ麺は「おやつカルパス味」と「黒胡椒(こしょう)味」の2種類。おやつカルパス味は鶏や豚のうまみを生かしたスープをベースに、香辛料を入れて味を再現した。具材として食感の良い大豆そぼろ、色調の良い卵、ネギを入れた。黒胡椒味はそこに、ピリッと刺激のある黒胡椒、唐辛子を加えた。

 エースコックによると、おつまみ菓子分野はさまざまな商品が展開され、もともと魅力的なカテゴリーと感じていた。カップ麺でも、おやつカルパス味なら消費者ニーズに応えられると考え、商品化した。

 開発時は繰り返し食べたくなるおいしさにもこだわった。担当者がおやつカルパスを横に置き、試作品と食べ比べて改良を重ねた結果、満足できる商品が完成した。ヤガイの担当者は「味がよく再現されていて驚いた」と太鼓判を押す。

 カップ麺はカルパスのパッケージにも印刷されている人気キャラクター「おやつパンダ」のかわいらしいイラストが目印だ。2種類とも57グラム入りで、湯戻し時間は3分。希望小売価格は税抜き171円。今月末ごろまで全国のスーパーで販売している。

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