香川県の企業の「景況感」が3期連続で上昇 バブル崩壊直前の1990年以来33年ぶり 百十四銀行が調査

百十四銀行が香川県の企業を対象に行ったアンケート調査で、景気についての実感「景況感」を示す指数が3期連続で上昇しました。

調査は、2023年12月に香川県の企業412社に対して行ったもので、270社から回答がありました。

2023年10月から12月の景気が好調だと答えた企業から悪化していると答えた企業を引いた「景況感」を示す全業種の指数は13.3で、前の期よりも7.8ポイント上昇し、3期連続でプラスとなりました。3期連続のプラスはバブル崩壊直前の1990年以来33年ぶりです。

人の流れの増加やインバウンドの回復、価格転嫁による採算の改善などが要因とみられます。
百十四経済研究所の担当者は「日本全体で経済が上向きになる中、ようやく地方にも波及してきている」と分析しています。

一方で、来期(2024年1月~3月)の見通しについては、人手不足や人件費の上昇、値上げによる需要減退が懸念され、マイナス0.4となりました。

また、経営上の問題点を複数回答で尋ねたところ、最も多かったのが「求人難」で、次いで「人材育成」「原材料(仕入れ)価格の高騰」が挙げられました。

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