神戸復興の姿を 4年ぶり神戸ルミナリエ

1995年の阪神・淡路大震災からの神戸復興のシンボル「神戸ルミナリエ」が1月19~28日にかけて、4年ぶりに開催されている。2015年からは神戸・兵庫の食品企業が協賛事業として「KOBEディライト・ファウンテン」を開催し、神戸の食の魅力を伝えており、今年は9社が参加し、自社商品などを使用したメニューを販売する。18日に関係者のみの同事業前夜祭が午後7時半からあり、同事業実行委員長の中島洋人東洋ナッツ社長が「神戸の復興の姿を見せていきたい」とあいさつした。続いて9社の代表者らが点灯式を行った。

前夜祭では点灯式に先立ち、能登半島地震の犠牲者を悼み黙とうした。同事業は、ロック・フィールド創業者の岩田弘三名誉会長、UCCジャパンの上島達司会長が発起人となり15年に開催し、コロナ期の中止期間を経て今年が6回目の開催となる。初回から参加する六甲バターの塚本浩康社長は「神戸の復興をお手伝いしていきたい強い思いで参加している。きちんと経済を回し盛り上げることで、能登半島地震関連の支援につなげていきたい」と語った。

会場では、9社各社が自社商品を使用したメニューを19日から販売している。ロック・フィールドは「神戸コロッケ」を使用した「あったかチャウダーソースで食べる蟹クリームコロッケ」(税込500円)などを、エム・シーシー食品は「スープリゾットクラムチャウダー」(500円)などを販売。水垣宏隆エム・シーシー食品社長は「スープのいろいろな食べ方を提案している。もっと啓蒙していきたい」と語った。

9社は、シュゼット・ホールディングス、UCC上島珈琲、エム・シーシー食品、剣菱酒造、ロック・フィールド、東洋ナッツ、ドンク、老祥記、六甲バター。

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