泉房穂氏、田崎史郎氏の「ちゃんと聞きなさい!」発言に「間違いを指摘しようとしただけ」誤認箇所を説明

兵庫県明石市の前市長で弁護士の泉房穂氏が24日、自身のX(旧ツイッター)を更新。泉氏は、この日出演したテレビ朝日系情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜、前8・00)で、政治評論家の田崎史郎氏が発言した内容の〝誤り〟を説明し、その間違いを番組内で指摘しようとして、田崎氏から「ちゃんと聞きなさい!」と一喝されたことについて「高校の授業のとき以来」と振り返った。

田崎氏から「ちゃんと聞きなさい!」という言葉が飛び出したのは、裏金問題に揺れる自民党が1989年に発表した「政治改革大綱」について説明している最中だった。田崎氏が「政治改革大綱で半分以上も割いて訴えているのは選挙制度改革」と、カネの問題から選挙制度に論点を変えようとした瞬間、泉氏は「いやいや」と手を振りながら意見を述べようとすると、田崎氏が「だから、ちゃんと聞きなさい!」と言い放った。

この場面について、泉氏はX投稿で「『政治改革大綱』は現在A4版12ページ(1ページ40行程度)で公表もされているが、選挙制度改革の部分は、〝2ページ弱〟で、〝半分以上も割いて訴えている〟は事実ではない」と具体的な数字を挙げながら指摘。さらに「『小選挙区比例代表制の部分』はわずか18行だけ。事実でないので、そっと指摘しようとしただけなのだが…」と付け加えた。

その上で、泉氏は「『ちゃんと聞きなさい!』と言われたのは、高校の授業のとき以来だ。数学の先生が〝教科書ガイドの内容〟を黒板に〝丸写し〟していたけど、違う問題の解説のところを間違って書き写していたので、指摘しようとしたときのことだ。間違いを指摘しようとしただけなんだけどなぁ…」と、兵庫県立明石西高校時代の記憶と重なったことを明かした。

そうした田崎氏の〝けん制球〟を受けつつ、泉氏は「対策(再発防止)の前提は、①事実の解明と、②その事実に基づき責任を取ること。今回は事実も明らかになっていない。責任も取らずにトカゲの尻尾切り、死人に口無し。一体何の再発防止ですか?」と番組内で展開した主張を改めてXにもつづった。

論戦を繰り広げている両氏は“犬猿の仲”ともされている間柄。22日の同番組内で、泉氏が派閥問題に関して見解を述べても、田崎氏が「勝手な解釈」を連発して意見を受け流していたことについて、フォロワーから「(勝手な解釈と言われて)言い返さないと、認めたことになりませんか?」と問われた泉氏は「私の意見は〝私なりの解釈に基づく意見〟であって、ある意味、〝勝手な解釈〟ともいえるので、特に反論はしませんでした。それに闘うべき相手は、古い政治体制であって、田﨑さん個人ではないと思っています」(23日付のX投稿)と大人の対応を示していた。

(よろず~ニュース編集部)

© 株式会社神戸新聞社