石原さとみ&亀梨和也共演「Destiny」に宮澤エマ、矢本悠馬、田中みな実が出演。大学時代の仲間役でそろってクランクイン

テレビ朝日系で4月にスタートする、石原さとみが主演を務め、亀梨和也KAT-TUN)が共演する連続ドラマ「Destiny」(火曜午後9:00。開始日未定)に、宮澤エマ矢本悠馬田中みな実が出演することが分かった。

石原が3年ぶりに連ドラに復帰し、亀梨と初共演するとあって、早くも話題を集めている「Destiny」は、20年の時をかけたサスペンス×ラブストーリー。物語は、検事・西村奏(石原)が、大学時代の恋人・野木真樹(亀梨)と12年ぶりに再会したのを機に、封印してきた青春時代の“ある事件”がよみがえり、2人は20年におよぶ運命の波に翻弄(ほんろう)されていく。

その中でも、特に主人公・奏にとってはもちろん、物語全体の大きな光と影になっていくのが、長野で過ごした大学時代の仲間たちだ。このたび出演が発表された3人は、その面々を演じる。宮澤が扮(ふん)するのは、頭脳明晰(めいせき)で成績は法学部でいつもトップクラスの、聡明で裏表のない性格の森知美。心優しきムードメーカー・梅田祐希役を矢本、天真らんまんで華やかなキャンパスライフを送る及川カオリ役を田中が務める。

中学3年生の時に直面した父の死以来、“周囲に心を閉ざして生きてきた”奏と、家族と折り合いが悪く孤独な環境故に“本気で人を好きにならないように生きてきた”真樹。そんな2人が出会った場所であり、奏が生まれて初めて親友を得て、人を愛することを知った場所が、長野にある信濃大学のキャンパスだ。そこにはいつも、大自然と共に青春を謳歌(おうか)した親友たちの存在があった。

今回のキャスト決定を受け、主演の石原は「大学時代の仲のよさ絶頂期のシーンが撮影初日でした。正直緊張しましたが、お会いしたら一瞬で不安がなくなるくらい、とても仲のいいシーンが撮影でき、5人それぞれの相性のよさにうれしくなりました。その日に撮った5人の写真をケータイに保存し、そこから3カ月間何度も見返し原動力にしていました。亀梨さんがこの現場のベースとなる空気をつくってくださりムードメーカーに徹してくださいました」と振り返った。

さらに、「矢本くんは若々しさ代表のようなツッコミやすい面白さを提供してくれて心から爆笑できました。みな実さんはカリスマ的な言葉選びで空気を明るくする力があり、忘れられない唯一無二の時間を私自身に与えてくださいました。エマちゃんは知的さと思いやりあふれる優しさで空気を包み込んでくださり、私だけでなく現場のみんなが彼女を好きでした。みんな同世代。こんなにも初日からストレスなく和気あいあいとできたことに心から感謝しています」と共演を喜んでいる。

亀梨も「大学時代のシーンからスタートしたんですが、若いってエネルギーが必要だし、そもそもエネルギーがあるんだな、ということをすごく感じました。みんな同世代なので、一緒に“12年前”という大きな壁に立ち向かいながら、楽しんでやれたと思います(笑)」と手応えを述べ、「大学時代の回想シーンは、僕が演じるキャラ的にはやりやすいというか、仕切るわけじゃないけれど、結構いろいろなことをやるタイプだと思うので、みんなを巻き込んでいけたらいいなと思って、ハイテンションで臨みました。皆さんとお芝居でご一緒するのは初めてなんですが、役の関係値なども皆さん既に理解した上で初日を迎えたと思います。なので、大学生役にも違和感なく、同世代の皆さんと、いい空気の中で初日を迎えることができました」と満足げな表情を見せた。

一方、宮澤は「学生時代からテレビで見ていた方々と、同級生の役でご一緒させていただけるということに、とても感慨深いものを感じました。脚本を読ませていただき、ラブストーリーなのか、サスペンスなのか、友情ものなのか、ヒューマンドラマなのか…本当にいろいろな要素が詰まっていて、一筋縄ではいかない作品だなと思いました。奏の等身大の女性としての仕事との向き合い方や、“何を選んで、どう生きていくのか”という“選択”もテーマになっていて、複雑で多面的なお話だなという印象を受けました」と、作品のテーマに触れ、印象を語る。

加えて、自身が演じるキャラクターについて「私が演じる知美は、大学時代はすごく勉強ができる女性で、自分の夢に向かって、効率よく勉強をし、人一倍頑張らなくても成績がいいタイプ。そして、大人になってからは、母親や妻として生きていくことに対してすごく割り切っているというか、子どもの頃に描いていた夢とは違う方向に進んでいても、悲観することなく前向きに、その時その時にベストな選択をしていくことが一番だというような論理的な人です。でも“そこは感情論なんだ!”という部分もあり、ある意味とてもリアルな人だと感じました。私とはかけ離れた人物なんですが、後悔せず生きる姿や、その時々にベストを尽くす姿がすてきだと思います」と紹介し、「『Destiny』は、最後までなかなか先が読めないストーリーです。“運命”と向き合うことになる中での、それぞれの決着のつけ方を楽しんで見ていただけたらと思います」と期待感をあおっている。

矢本は「ほかの皆さんと同級生の役ですが、僕が同世代ではあるものの、(実年齢は)一番年下なんです。最初は、果たして自分だけ浮いてしまわないか、同級生としてきちんと説得力のある見せ方ができるのか、という不安があったんですが、いざ皆さんにお会いしたら、意外と僕もちゃんと大人でした(笑)。そして、初日がドライブのシーンだったんですが、役者が5人そろうと、いきなりめちゃくちゃ仲がいい感じに見えるし、やっぱりすごいなと思いました。先輩4人に甘えながら、胸をお借りしてやっていけたらいいなと思っています」と、現場のムードを伝える。

演じる祐希に関しては「最初は、どんなふうに物語に関わっていくのか、先読み不可能な展開が楽しみでありながらも、どう演じていけばいいのか、結構難しかったです。基本的には、あまり怒ったりしない性格や、少しボーッとしているところは、割と普段の自分に近いのかな、と思っています」と明かしつつ、「このドラマはサスペンス×ラブストーリーなので、ラブの部分では、奏と真樹の心の距離が近づいたり離れたりというドキドキ感もありますし、サスペンスの部分では、僕たちキャストも台本を読みながら『こういうことか!』と驚く展開が本当に多いんです。最初はあまり、祐希がどういう人物なのかも描かれていないので、“この人、なんなんだろう?”と不思議な感じがすると思うんですが、そのあたりの不自然さも楽しんでいただければ…。本当に一つ一つのシーンが伏線になっていたりするので、じっくりと大事に、そして楽しみながら見ていただければいいなと思います」と見どころに触れた。

田中は「いつかご一緒したいと思っていた同世代の素晴らしい役者陣の中に入れていただき、うれしくも身が引き締まる思いでした。私が演じる及川カオリは、一言でいえば天真らんまん。周囲から見れば、何不自由なく、欲しいものは何でも手に入れてきたお嬢様かのように映りますが、実際には“本当に欲しいものがいつも手に入らない”と嘆き苦しむ孤独な一面も。大学でできた仲間とその関係性を誰よりも尊み、それを守ろうと画策するのですが、不安定な心の揺らぎにカオリ自身が少しずつ壊れていくさまが痛々しく、とても切ないと感じました」と、役どころを表現。

続けて「若い頃って、不確かな友人関係の中で、一方的に近しい誰かに希望や期待を寄せてしまうことがあったと思うんです。それで勝手に裏切られた気になって…。そういう、きっと多くの人が感じたことのある10代、20代の心の引っ掛かりのようなものが、彼女の必死さを通して、伝わればいいなと。『Destiny』は、サスペンス×ラブストーリー。幾度の大どんでん返しののちにたどり着く真実とは。全く予期できない展開に何度も息をのむことと思います。また、平成のラブストーリー好きとしては、そのエッセンスを感じられるセリフ回しに胸をキューッと締めつけられたので、その辺りも見どころではないかと思います。ぜひ、ご期待ください」とアピールしている。

宮澤、矢本、田中に石原と亀梨を加えた5人は、キャンパスのある長野でそろってクランクイン。ほぼ“はじめまして”のメンバーだが、いきなり大学生時代のドライブ中に歌を歌うというハイテンションなシーンから撮影はスタートした。個性あふれる5人の青春時代に期待が高まる。

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