観音寺グランドホテルの経営を新会社に譲渡 宴会やバイキングレストランに注力 香川

香川県観音寺市の観音寺グランドホテルの経営がマルナカグループの「琴参閣」から観音寺市の「T観音寺」に譲渡されたことが24日、発表されました。

旧加ト吉、現在のテーブルマークが経営していた観音寺グランドホテルは、2010年にマルナカのグループ会社に売却されていました。

(琴参閣/加藤清司 専務)
「コロナになってからグランドホテルの方もかなり赤字がふくらみまして。閉めるか、もしくはいいところがあればお譲りするっていう」

2023年12月にホテルの経営を譲渡された「T観音寺」の社長、隅田光造さんは、全国のホテルの再生を手掛けてきました。

(T観音寺/隅田光造 社長)
「ホテルとしては総収益がある物件ではございません。ただ、この会館をうまく活用したい」

今後、旧加ト吉の本社ビルだったオフィスビルの一部を、市内の若手起業家などに無料で貸し出す方針です。

ホテルの稼働率は50%前後と高くはありません。新会社は最大400人を収容できる会場を使った宴会に力を入れるとし、2月から受け付けを始めます。

また、レストランをリニューアル。1月10日から宿泊客限定だったモーニングを誰でも利用できるようにし、朝は900円、ランチは1500円でバイキングを提供しています。

石川県珠洲市出身の隅田さんは、ホテルの客室10部屋を能登半島地震の被災者に無料で提供するとしています。(上限1年間)

(T観音寺/隅田光造 社長)
「この会館をこの観音寺のためにどうしたら役に立つかということで、いま一生懸命やらせてもらっていますので、どうぞよろしくお願いします」

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