犬が発情しているときにすべきではないNG行為3選 その理由や正しい対処法、発情期のサインも解説

犬が発情しているときにすべきではないNG行為

犬は、春と秋に発情期を迎えるとされていますが、実際には季節は関係ありません。夏と冬に発情期を迎える犬もいますし、愛犬の発情期は飼い主がしっかり見極めなければなりません。

メス犬の場合、5カ月~8カ月の間隔で、年に2回ほど発情します。オス犬には発情期はなく、発情したメス犬のフェロモンを嗅ぐことで発情します。

メス犬が発情しているとき、オス犬が発情しているとき、それぞれの発情しているときにすべきではないNG行為を解説します。

1.外に出しっぱなしにすること

犬が発情しているとき、ひとりで庭遊びや日向ぼっこをさせたり、玄関先に繋いでおいたり、外に出しっぱなしにするのは、すべきではないNG行為です。

発情しているメス犬は、オス犬を探したくなります。近くにオス犬がいると分かれば、その犬のところへ行きたくなります。

発情しているメス犬のフェロモンを嗅いで発情したオス犬も同じです。数km先のフェロモンも嗅ぎ分けることができるとされており、脱走の原因になりやすいです。

庭で遊ばせたり日向ぼっこをさせたりしたいときは、終始、飼い主や家族が見守るようにしましょう。

2.ドッグランに行くこと

犬が発情しているとき、ドッグランに行くのは、すべきではないNG行為です。

ドッグランには、避妊手術をしている犬もしていない犬も、去勢手術をしている犬もしていない犬も遊びに来ます。

発情した犬を他の犬が攻撃してしまうことがあります。発情した犬が他の犬を攻撃してしまうこともあります。発情したメス犬を奪い合い、オス犬同士が激しい喧嘩をしてしまうこともあります。

発情したメス犬とオス犬が交尾をし、望まない繁殖をしてしまうことも考えられます。

「他に利用者がいないときを狙って行こう!」と思われるかもしれませんが、メス犬が残したフェロモンのニオイを嗅ぎ、オス犬が発情し、興奮してしまう原因になることがあります。

他の利用者や犬に迷惑をかけないためにも、ドッグラン以外での運動方法やストレス発散方法を考え、なるべく自宅で遊ばせるようにしましょう。

3.旅行や宿泊をすること

犬が発情しているとき、旅行や宿泊をするのは、すべきではないNG行為です。

体も心も不安的なときです。見知らぬ場所や慣れない場所へのお出かけや旅行はストレスや体調不良の原因になります。旅行先で動物病院を探すのも苦労します。

犬OKの宿泊施設では、発情している犬の宿泊をお断りしている場合があります。

発情前期になると、メス犬の陰部から出血が見られますが、おむつをしていてもNG、出血が終わっていても発情期であればNGとしている宿泊施設もあります。他の犬とのトラブルを避けるためです。

犬が発情しているときのサイン

ではここからは、犬の発情期のサインについて解説します。ぜひ愛犬の発情期を正しく見極めて、思わぬトラブルにならないように注意しましょう。

メス犬の場合

食欲が低下することがよくあります。ごはんは食べ残すけど、おやつはしっかり食べるなど、偏食が見られることもあります。

ソワソワと落ち着きがなくなることがよくあります。陰部を気にして執拗に舐めたり、おしりを追いかけるようにクルクル回ったり、陰部やおしりに向かって「ヴゥ~」と唸ることがあります。

不安そうに飼い主の後を追いかけることがあります。常に抱っこされたがったり、飼い主を探して鳴き続けたりすることがあります。

オス犬の場合

普段、全く遠吠えをすることのない犬が、急に遠吠えをするようになることがあります。発情したメス犬に対して「ぼくはここにいるよ!」と知らせるためです。

飼い主に足元にしがみつき、「マウンティング」という行動をすることがよくあります。マーキングの頻度が増えることもあります。

まとめ

犬が発情しているときにすべきではないNG行為を3つ解説しました。

  • 外に出しっぱなしにすること
  • ドッグランに行くこと
  • 旅行や宿泊をすること

犬が発情しているとき、トリミングサロンを利用したい場合、事前に問い合わせるようにしましょう。他の犬とのトラブルが起きやすいので要注意です。

動物病院を利用するときは、必ずキャリーバッグやクレートに入ってもらいましょう。また、診察の順番を待つ間は車の中で待機するなどの対応をしましょう。

感染症のリスクもあるため、他の犬と接触しないようにしましょう。

(獣医師監修:平松育子)

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