能登被災者に清潔なトイレを 倉敷市、トレーラー1台派遣

トラックにけん引され、現地に出発するトイレトレーラー

 倉敷市は24日、能登半島地震で断水が続く石川県珠洲市の支援に向け、清潔で快適に使える移動式の「トイレトレーラー」1台を現地に派遣した。同市の要請を受けた対応。

 トレーラーは、車両下部のタンクに汚水をためるくみ取り方式で、洋式の水洗トイレを設置した個室4室を備える。換気扇や清掃用の排水溝も整備され、長期間使っても衛生状態を維持できる。

 倉敷市は西日本豪雨の経験を教訓に災害時の活用も見据え、2019年に購入。倉敷まちづくりセンター跡地(同市阿知)で公衆トイレとして使っていた。

 同所で出発式があり、生水哲男副市長が「トイレに困っているという声を多く聞く。被災者の役に立てたい」とあいさつ。専門業者がトラックでけん引し、出発した。

 配管などを寒冷地仕様に改修し、27日現地入りする見込み。珠洲市内の小学校の避難所で使う。

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