【外国人のホンネ】外国人来訪者の目から見た福岡市の長所と短所は何か!?

日本国内において人気と評価の高い福岡市は、外国人来訪者の目には、一体どのように映っているのでしょうか。福岡市総務企画局がまとめた報告書を基に「外国人来訪者の目から見た福岡市の〝長所〟と〝短所〟に迫ってみます。

外国人来訪者から見た長所は『食事』『親切さ』『交通』…

画像提供:福岡市

第1位:食事74.6%、第2位:人の親切さ72.4%、第3位:交通47.3%、第4位:歴史文化35.2%、第5位:おもてなし環境31.0% ━━━。
福岡市は『世界水泳選手権2023 福岡大会』が開催された2023年7月14日~同月30日、外国からの来訪者を対象に、世界水泳の会場であるマリンメッセ福岡や、JR博多駅においてアンケート調査を実施した。

今回のアンケート調査した結果を掲載した福岡市総務企画局『令和5年12月議会総務財政委員会報告資料』によると、福岡市を訪ねた外国からの来訪者にとって「良かった点」の上位5つは、『食事』『人の親切さ』『交通』『歴史文化』『おもてなし環境』だった。
中でも『食事』『人の親切さ』については7割強の外国人来訪者が「良かった」と答え、『交通』についても半数近くから評価を得ていた。

同アンケートでは、外国からの来訪者を対象にして、選択項目からの複数回答可として、503件の回答を得ている。
アンケート回答者の国籍は、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、イギリス、アメリカ、カナダ、メキシコ、オーストラリア、中国、韓国、香港、台湾、インド、タイ、シンガポールほかであり、16カ国・地域以上にも及んだ。
一方、アンケート調査を実施した世界水泳選手権の延べ観客数13万5907人、選手関係者やボランティアらも含めた来場者は30万2946人だった。

外国人来訪者から見た短所は『言語表示』『決済』『WI-FI』…

同アンケートにおける選択項目は、下記の通りだった。
『食事』『体験(アクティビティ』『買い物』『人の親切さ』『自然』『歴史文化』『交通』『宿泊』『ナイトタイム』『世界水泳大会のおもてなし環境』『多言語表示』『WI-FI 等通信環境』『キャッシュレス決済』『その他』だった。
上記の各項目に対して複数選択を可とし、その割合の高い順にランキング化した。

一方、今回のアンケート結果で「物足りなかった点」、つまり外国人来訪者から見て〝短所〟に映った項目の上位5項目は、下記の通りだった。
◎第1位:多言語表示19.7%
◎第2位:キャッシュレス決済10.5%
◎第3位:WI-FI 等通信環境10.1%
◎第4位:交通6.8%
◎第5位:宿泊5.8%

上記においてトップだった『多言語表示』については、外国人来訪者の5人に1人から「足りなかった」と指摘されている。
また、『キャッシュレス決済』『WI-FI 等通信環境』においても10人に1人から〝短所〟と映る結果だった。
今日、国境を越えたグローバルな都市間競争が、世界中で展開されている。
このような状況下、国際金融機能の誘致を推進する福岡市においては、早急な対応が求められていることは間違いないといえる。

出所:福岡市総務企画局『令和5年12月議会総務財政委員会報告資料(画像提供:福岡市)

参照サイト

福岡市総務企画局『令和5年12⽉議会総務財政委員会報告資料』
https://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/105643/1/20231214_somu_hokoku.pdf?20231215161318

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