大阪の水族館「海遊館」(大阪市港区)が1月23日より、「北極圏」ワモンアザラシ水槽のリニューアル工事をおこなう。工事期間中のワモンアザラシはバックヤードでの飼育となり、水槽の再オープンは3月下旬の予定となる。
2023年11月に北海道「おたる水族館」へ旅立った「海遊館」のワモンアザラシ「ミゾレ」
氷上や水槽に佇む姿が「丸すぎるアザラシ」としてSNSで一躍話題となり、その愛くるしいフォルムや表情で来館者を虜にしている人気者・ワモンアザラシ。2021年4月には同館で初めて繁殖した「ミゾレ」が誕生し、日本初の完全人工哺育に成功した。
その後、その愛嬌や飼育員への甘えっぷりで同館のアイドル的存在となったミゾレだが、2023年11月、繁殖のために別れを惜しまれつつも北海道「おたる水族館」へ旅立つことに。2024年1月現在、「北極圏」水槽には「ユキ」、「アラレ」、「モヤ」の3頭のワモンアザラシが暮らしている。
今回の水槽の改修工事は、そんなワモンアザラシたちがさらに快適に暮らすことができ、そして、いきいきとしたアザラシたちの姿を来館者が目にすることができるよう、飼育環境の改善のために実施される。同館の担当者は、「工事期間中は、ワモンアザラシをご覧いただくことはできませんが、よりよい環境づくりのための工事ですので、どうぞご理解、ご了承いただけますよう、お願いいたします」とコメントしている。
水槽のリニューアルの発表を受け、SNS上ではファンたちが海遊館のアイドルとのしばしのお別れに寂しさを感じつつも、「直接会えないの寂しいけど、リニューアルしてアザラシちゃんたちが快適に過ごせるなら」「どんな感じになるのか今からワクワク」など、温かい声が寄せられている。
なお、工事中のワモンアザラシたちのバックヤードでの暮らしぶりなどは、公式サイト内のブログ「海遊館日記」や公式SNSなどで更新する予定とのこと。同エリア3階の魚類や甲殻類などを展示する小水槽は、工事期間中も通常どおり見学できる。