メドベデフが世界9位フルカチュとの4時間マッチを制して2年ぶりの準決勝進出「誇りに思う」[全豪オープン]

メドベデフ、4時間のフルセットを制して2年ぶり4強

1月24日、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)男子シングルス準々決勝が行われ、第3シードのダニール・メドベデフ(世界ランク3位)が第9シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド/同9位)を3時間59分の熱戦の末に7-6(4)、2-6、6-3、5-7、6-4のフルセットで下し、同大会2年ぶりにベスト4入りを果たした。

2021年の全米オープン以来となる2度目のグランドスラム優勝を狙うメドベデフは、全豪オープンで2021と22年に準優勝と、あと一歩のところまで迫っている。今大会は初戦からタフな試合を強いられてはいるものの、持ち前の堅い守備で粘り強くプレーし、勝ち上がってきた。

この日の相手は、2021年ウィンブルドン以来となる4強入りを狙うフルカチュ。試合は、テンポを落としたストローク戦で始まり、徐々にフルカチュが攻めに入る。しかし、メドベデフもライン際を攻める丁寧なショットで応戦。拮抗した第1セットはタイブレークの末にメドベデフが7-6(4)で先取する。

第2セットでは2度のブレークを許してセットを失ったものの、第3セットは序盤のピンチをしのいでセットを奪取。セットカウント2-1と勝利まであと1セットとする。一気に勝負を決めたいメドベデフは、第4セット第1ゲームでリードを奪うも、集中力を切らさなかったフルカチュのショットが次々とコーナーへ。逆転で第4セットを落としてしまった。

運命の最終セットは、これまでとは異なり互いにサービスキープが続く締まった展開に。その中、第7ゲームでメドベデフがブレークポイントを握ると、フルカチュをしっかり崩してネットへ。重要な場面で攻め切ったメドベデフがブレークし大きなリードを奪うと、直後のゲームでのピンチも防いで3時間59分の激闘を制した。

「フルカチュがどんなプレーをするか知っていたし、今日の彼はとても良かった。だからこそ、勝ててうれしかったし誇りに思う」と試合後に語ったメドベデフ。試合終了時刻が深夜3時40分だった2回戦や気温30度を超える中でのフルセットなどタフな試合を勝ち抜き、「試合が終わるたびにロッカールームで滅入っているよ」と言うが、幸いなことに男子のシングルス準決勝は金曜日に行われる。「1日休めば、次の日はいい気分でいられる。今のところ大丈夫だ」とした。

メドベデフにとっては同大会2年ぶりのベスト4入り。準決勝では第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン/同2位)と第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同6位)の勝者と対戦する。

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