殿様気分で福山城に宿泊 値段は132万円 全国3例目の城泊 「御湯殿」はサウナ設置へ改修も

城に宿泊してお殿様気分を味わう「城泊(しろはく)」…。福山城(広島・福山市)に泊るプランが発表されました。気になる値段は1泊132万円から…。どんな体験ができるのでしょうか?

福山城を宿泊場所に福山の魅力を国内外に発信していく「城泊」。福山城は愛媛県の大洲城や長崎県の平戸城に続き、全国3例目になります。4月から予約を始め、6月から事業が始まります。

プランは、1泊2人、夕食と朝食付きで132万円を基本に、今後、詳細を詰めるオプションによって価格が変動します。

宿泊者が体験できるイベントは、▽殿様衣裳で記念撮影、▽宿泊場所の月見櫓で幕末にペリーをもてなした料理をモチーフにした饗応料理、▽天守最上階で箏など邦楽の生演奏を聞きながら美酒を味わうといった内容です。

さらに城泊の運営を担うふくやま芸術文化財団は、城内にある御湯殿にサウナを設ける改修を3月に始める予定です。

御湯殿は京都・伏見城から移築されたと伝わっています。名前の通り、蒸し風呂として特に初代藩主の 水野勝成 によって利用されていた可能性が高いといいます。いま残るのは空襲を受けて、戦後に再建された御湯殿です。

ふくやま芸術文化財団 矢野隆正 事務局長
「福山城で行う城泊に向けて当時のお風呂を再現する方向で検討していますので、その場所をご案内させていただきます。当時の時代考証から、当時のお風呂というのは蒸し風呂。今でいうサウナになりますので、今度、城泊でここを改修するに向けては蒸し風呂に近い、現在のサウナでの改修を検討している」

財団は1500万円かけて、脱衣所を含めた15平方メートルを整備します。

矢野 事務局長
「できるだけ歴史考証を踏まえて、なかなか体験できない貴重な経験を提供していきたい」

財団に協力する宿泊業のバリューマネジメントによりますと、2025年から年間40から50組の利用を目標にしています。

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