大阪地裁で審理やり直し 法廷の施錠扉に「非公開手続中」

 大阪地裁で22日に開かれた覚醒剤取締法違反事件の初公判で、法廷に入る扉に「非公開手続中」と書かれた紙が張られていたため、同日審理をやり直したことが24日、地裁への取材で分かった。公判担当の裁判官の判断。憲法が保障する裁判公開の原則に反する恐れがあったための対応とみられる。

 地裁によると、紙は法廷の中をのぞく小窓に張られていた。傍聴人から指摘があったため、担当の近道暁郎裁判官はいったん休廷して対応を検討。被告や訴訟関係者の了解を得て、終了していた冒頭手続きからやり直した。審理は当初の予定通り結審まで行われた。張られていた経緯などは不明という。

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