閉園の“聖地”に国内外からファン集結!「閉める準備をまだするつもりはない」“現場”では継続目指す動きも あわしまマリンパーク=静岡

2月の閉園が明らかになった静岡県沼津市の水族館「あわしまマリンパーク」。閉園の発表後、初めての営業日となった1月24日、ここを“聖地”とあがめるラブライブファンが集結しました。

【写真を見る】閉園の“聖地”に国内外からファン集結!「閉める準備をまだするつもりはない」“現場”では継続目指す動きも あわしまマリンパーク=静岡

あわしまマリンパーク行きの船のチケット売り場には、平日にも関わらず、朝から列ができました。

1984年の開業以来、駿河湾に浮かぶ水族館として長年愛されてきた「あわしまマリンパーク」。2月12日をもって閉園することが決まりました。閉園の発表後、初めての営業日となった1月24日、訪ねてみると施設のいたるところで歴史を感じました。

閉園の理由として挙げられたのは設備の老朽化に加えて来場客の減少。ピーク時には約13万人いたという来場客は、コロナ禍が明けても約8万人と厳しい状況が続いていたということです。

24日は、閉園を知った別れを惜しむ客がさっそく訪れていました。そして、並々ならぬ熱を持って駆けつけた人たちもー

沼津市を舞台にした人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」のファンです。あわしまマリンパークの看板施設「カエル館」が登場人物の実家のモデルとなるなど、ラブライブの聖地の一つとされてきました。

<ラブライブファン>
「好きなアメフクラガエル。(ラブライブに登場する)はなまるちゃんが持っている」
「私たち移住してきたんですよ。ラブライブが好きで。いつでも来れるという感覚であんまり来てなかったので、(閉園を)知ってすぐ行けるから、行っておこうと思って」

さらに、オーストラリアから駆けつけたファンの姿もー

<オーストラリアから来たラブライブファン>
「まりちゃん。まりちゃん好きです。やばい(閉園は)寂しいです」

あわしまマリンパークの隣に建つ淡島ホテル。ここにも閉園を心から惜しむ人がー

「いらっしゃいませ。ようこそ淡島ホテルへ」

ラブライブがきっかけで東京から移住してきたという松永秀一さん(27)。ラブライブの聖地で働きたいと2023年12月、淡島ホテルに就職してきたばかりです。

<淡島ホテル 松永秀一さん>
「ラブライブ!サンシャイン!!に登場するアクアの誕生日を淡島の島全体でお祝いしてくださって、それが最初のきっかけ。ファンの方々や来てくださる方々に楽しんでもらえるようにっていうのがあったので、それがなくなってしまうっていうのがやっぱり辛い部分はあります」

あわしまマリンパークの館長に取材すると、新たな動きが現場から起きている事が分かりました。

<あわしまマリンパーク 伊藤裕支配人兼館長>
「閉める準備をまだするつもりはないというか、先に継続できるよう準備しているというのが現場の正直な動き」

あわしまマリンパークの館長によりますと、閉園を決めたのはオーナー企業。現場は一旦の閉園は覚悟しているものの、この施設を運営する別のオーナーを探しているということです。

© 静岡放送株式会社