サッカーの皇后杯全日本女子選手権決勝は27日、大阪市のヨドコウ桜スタジアムで行われ、7大会ぶりの頂点を目指すINAC神戸が、WEリーグ昨季覇者の三菱重工浦和と激突する。24日は神戸市内で報道陣に練習を公開し、MF成宮は「今は波に乗って自信を持ってやれている。全部出し切ればタイトルを取れる」と意気込んだ。
準々決勝は新潟に2-0で快勝。準決勝のちふれ埼玉戦は2度追い付かれる苦しい展開だったが、延長後半の終了間際に決勝点を挙げた。攻撃は守屋、北川の両ウイングバックを軸に、前線から連動した守備も機能。勝ち上がるごとにチーム力を深めている。
三菱重工浦和とは今季初対決。日本代表のMF猶本らタレントぞろいでフィジカルも強い。スペイン人のフェロン監督は「空中戦で得点が生まれている」と警戒。DF三宅は「1対1で負けないように」と力を込める。
昨年の決勝は日テレ東京Vに0-4と大敗した。成宮は「本当に悔しい思いをした。払拭したい」と、2年分の思いを込めて戦うつもりだ。(今福寛子)