J1神戸が沖縄キャンプの練習公開 DF岩波、先発争いに自信 サポーターからの風当たりの強さ自覚「認めてもらいたい」

練習中に笑顔をみせる岩波拓也=沖縄県西原町、西原町民陸上競技場(撮影・風斗雅博)

 J1神戸は24日、キャンプ中の沖縄県西原町で練習を公開した。神戸の下部組織で育ち、7季ぶりに復帰したDF岩波が取材に応じ「新しいチームに来た感覚」と胸の内を明かした。

 2017年シーズンを最後に中学生から過ごした神戸を離れた。移籍先の浦和ではアジア・チャンピオンズリーグ優勝などに貢献したが、昨季のリーグ戦の先発はわずか2試合。そこに古巣から帰還要請が届き、16日の新加入会見では「もう一度、存在価値を示したい」と口にした。

 以前の神戸と比べ、トレーニング強度の高さに驚いている。「日々の練習から出し切る。ついていくのに必死で体も疲れ気味」と正直に語る。一方、DF山川ら人材豊富なセンターバック陣の中で先発を勝ち取る手応えはある。「このチームで重要な対角へのフィードに自信がある。守備も連係を上げていけば、十分チャンスはある」とうなずく。

 6年前の移籍を巡り、神戸サポーターからの風当たりの強さを自覚している。「認めてもらいたい」と語る29歳は結果にこだわる。(有島弘記)

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