「食事はアメを舐めてしのいでいる」 立ち往生は9時間以上に… 午後8時過ぎても状況変わらず 「いつまで待てばいいの…」 名神高速・関ヶ原IC付近で立ち往生続く

この冬一番の強い寒気が流れ込み、全国各地で雪が降り続いています。

この影響で、岐阜県関ケ原町付近の名神高速では、5キロにわたって立ち往生が発生。24日午前9時半頃からの通行止めは徐々に範囲が広がっていき、午後8時点では、岐阜羽島ICから滋賀県の栗東湖南ICの間の上下線で通行止めになっています。

午後2時ごろ、関ケ原IC付近で立ち往生している30代男性に電話で話を聞きました。

(Q.現在の状況は?)
関ヶ原ICの3キロ手前にいて、11時くらいにとまってから1ミリも動いていない状況。

(Q.きょうはどこからどこへ移動する予定だった?)
愛知県から福井県に向かおうと思っていた。仕事のアポイントがあったので。

(Q.立ち往生は想定していた?)
道路交通情報を見た時に長浜くらいまでは動いていたので、そこから下道で福井にいけるかと思っていたが…

(Q.周りの雪はどういう状況?)
どんどん積もっていて、歩くのも困難な高さ。

(Q.どのくらい雪は積もっている?)
タイヤの半分くらい埋まっている。

(Q.マフラーに雪が入ると一酸化炭素中毒の危険もあるが確認などはしている?)
私も確認しているし、周りの車の人もそれを気にして度々除雪している。

(Q.立ち往生してから変化はあった?)
ネクスコ中日本の人が、関ケ原ICの方に2、3回横を歩いて行った。

(Q不安・心配なことは?)
こういう状況にひょっとしたらなるかもしれないと思ったので、出発前にガソリンをたくさん入れてきた。飲み物は事前に買っておいたので大丈夫だが、食べ物まで買っていなかった。

(Q.動く気配は?)
車が前に進むことができないくらい(雪が)積もってきてしまったので、どうなるかと不安。自宅に戻ろうかと思っていたが、戻れない状況。

(Q.雪で立ち往生の経験したことはあった?)
東北や北陸を走るので、雪道には慣れていたが、こういう状況は初めて。

「食事はアメを舐めてしのいでいる」 続く立ち往生

午後8時半頃に男性に再度連絡を取ったところ、立ち往生は続いていて、動けないまますでに9時間以上を車の中で過ごしているといいます。

男性は「何も状況は変わっていない。物資も届いていない。全く状況が変わらないうえ情報もないのでいつまで待っていればいいのか不安。食事はアメを舐めてしのいでいる」と話しました。

一方、岐阜県土岐市から大阪市に向かう途中で立ち往生に巻き込まれた別の男性は、午前10時半頃から車が進まなくなったといいます。

男性によりますと、午後4時頃にネクスコ中日本から水や食べ物のほか、使い捨てカイロと簡易トイレが配られたということです。

岐阜県警によりますと、今のところ立ち往生の解消のめどは立っていないということです。

© CBCテレビ