供託金の差し押さえ認める 日立造船敗訴の元徴用工訴訟で

昨年12月、韓国最高裁の判決後、日本企業の謝罪を求め声を上げる原告ら=ソウル(共同)

 【ソウル共同】韓国最高裁で日立造船の敗訴が確定した元徴用工訴訟で、原告側弁護士は24日、同社が裁判所に預けていた供託金の差し押さえが23日付で認められたと明らかにした。賠償金として受け取るための手続きとして今月10日に申請。実際に受領するためには手続きが必要で1~2カ月程度かかる見込みだとしている。

 供託金の受け取りが認められれば、一連の元徴用工訴訟で敗訴した日本企業の資金が原告側に渡る初の事例となる。日立造船が裁判所に供託金の返還を求めても、法的に難しいとの見方が強い。

 韓国最高裁は昨年12月、日立造船に元徴用工1人への5千万ウォン(約550万円)の賠償支払いを命じた。

© 一般社団法人共同通信社