遠藤航に続け?リヴァプールの守備を「刷新できる5名のタレント」

今季のイングランド・プレミアリーグで21試合を戦って18失点しかしていないリヴァプール。

昨年夏には多くの中盤の選手が抜けてしまったことから不安視されたものの、ドミニク・ソボスライや遠藤航などピンポイントの補強が戦力になり、リーグ一の堅守を誇っている。

ただその一方ジョエル・マティプは今季で契約満了を迎え、フィルヒル・ファン・ダイクは33歳になり、トレント・アレクサンダー=アーノルドは中盤でのプレーが増えている状況。

ということで今回は『thefootballfaithful』から「リヴァプールが獲得に向かうべき5名のディフェンダーオプション」をご紹介する。

ジャン=クレール・トディボ

現所属:ニース

国籍:フランス

若くしてバルセロナに引き抜かれ、大きな話題を集めることになったセンターバック。スペインでは成功を収められなかったものの、2021年にフランスへと戻ってからはリーグアンを代表するセンターバックとして急速に評価を高めている。

24歳になった彼はフランス・リーグアンで最も失点が少ない守備を形成しているニースの中心人物であり、ベテランDFのダンチと素晴らしいコンビネーションを見せている。

ボールを保持したときの上手さと持ち上がりも彼の強みであり、リーグアン全体でもボールタッチが4位の多さである。またタックルやインターセプトの数値でも首位を争っており、攻守においてレベルの高さを証明している。

ウスマヌ・ディオマンデ

現所属:スポルティングCP

国籍:コートジボワール

ディオマンデのユニークな性質により、ヨーロッパの多くのクラブが彼の獲得を検討しているという。コートジボワール出身の彼は2023年1月にFCミッテュランからスポルティングに加入し、この1年間で急速に評価を高めてきた。

その特徴は高い身体能力を生かしたスピードとパワー、そしてボールポゼッション時に見せるテクニックである。現代のディフェンダーとして必要になるものを全て備えており、ポルトガルリーグで屈指のパス成功率を残している。

またディフェンス面でもタックル成功率に優れており、スペースへのカバーも持ち前の走力を活かしてこなす。8000万ユーロもの契約解除料が設定されているというが、それだけの価値が見込まれている20歳の長身センターバックである。

マタイス・デ・リフト

現所属:バイエルン

国籍:オランダ

マタイス・デ・リフトはアヤックス、ユヴェントスでもプレーしたオランダ代表センターバックであるが、今季のバイエルン・ミュンヘンでは難しい立場となっている。ナポリから加入したキム・ミンジェがレギュラーになったため、彼が先発する機会が少なくなっているのだ。

リヴァプールにとってはフィルヒル・ファン・ダイク、ライアン・フラーフェンベルフ、コーディ・ガクポらと同じオランダ代表でプレーしている選手でもあり、迎え入れやすい選手でもある。しかもまだ24歳と将来性も豊かだ。

このリストの選択肢の中では、デ・リフトは突出して空中戦に優れている選手だ。1試合平均で3.48回の競り合いに勝利しており、これは現在のリヴァプールの選手の中ではフィルヒル・ファン・ダイクしか超えていない数字である。

菅原由勢

現所属:AZアルクマール

国籍:日本

トレント・アレクサンダー=アーノルドが中盤へのコンバートを続けているということを考えれば、リヴァプールが新しい右サイドバックの獲得に動くことは間違いない。その後継者の一人として、菅原由勢は選択肢の一つになるかもしれない。

AZアルクマールでプレーする彼は、ヨーロッパの5大リーグ以外では最も効果的な「ウイングバック」だ。エールディビジで16試合4アシストを記録しているが、その数字は彼の影響力の一部を物語っているだけだ。

菅原は今季のオランダにおける全右サイドバックの中で、分析すれば「最もアシストが期待でき、最もパスを前に運べて、最もロングパスを成功させて、最もラストパスが多く、最もシュートを導くアクションができる」選手であった。23歳という年齢、そして2000万ユーロという価格を考慮すれば、彼は魅力的な選択肢に見える。

ルシャレル・ヘールトライダ

現所属:フェイエノールト

国籍:オランダ

昨季のエールディビジを制覇したフェイエノールトで大きな役割を果たしたディフェンダー。サイドバックもセンターバックもこなせるオランダらしいユーティリティ性があり、どちらの役割でも印象的だった23歳だ。

彼は今シーズンもパス成功率を90%以上で保っており、前にボールを運ぶドリブルとパスでは他の追随を許していない。守備面でも堅調でありタックル成功率は昨季87%を超えていた。

【関連記事】森下龍矢が海外へ!「名古屋グランパスから欧州へ渡った10選手」

リヴァプールは同じように最終ラインを複数こなせるジョー・ゴメスが大きな存在となっており、同じようにヘールトライダも活躍できる可能性は高い。今夏のマーケットではステップアップするだろうと予測されている。

© 株式会社ファッションニュース通信社