【カンボジア】モンドルキリの空港計画、事業化調査を承認[運輸]

カンボジア政府は、東部モンドルキリ州で予定される空港の建設計画に向けて、コンソーシアム(企業連合)「フォーカス(FOCUS)」に事業化調査の実施を承認した。プノンペン・ポスト(電子版)が15日伝えた。

閣僚評議会(内閣に相当)は民間航空局(SSCA)への9日付書簡で、フォーカスとの提携を承認した。フォーカスは、マレーシアや中国、アラブ首長国連邦(UAE)の投資家で構成するフォーカス・トランス・グローバル・ベンチャーが主導する。事業は建設・譲渡・運営(BTO)方式を採用し、周辺都市や貨物センターなども開発する計画。

モンドルキリの空港建設を巡っては当初、政府は中国のインフラ大手である中国電力建設集団(中国電建)との提携を予定していた。ただ、同社は2022年9月、資金難を理由に計画からの撤退を表明していた。

モンドルキリの空港開発は、21年に当時のフン・セン首相が承認した「21~25年観光開発マスタープラン(基本計画)」に盛り込まれている。

カンボジア王立アカデミー(RAC)のホン・ワナック経済アナリストは、空港建設でモンドルキリの農業や観光分野への投資が加速するとの期待を示した。

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