J1鹿島宮崎キャンプ V奪還へ本格始動 初日からミニゲーム

初日の練習でランニングする選手たち=ひなた陸上競技場

J1鹿島は24日、宮崎県宮崎市のひなた陸上競技場で、キャンプを開始した。今季から指揮を執るポポビッチ監督とともに〝新生鹿島〟が国内タイトル奪還に向け本格的に走り出した。初日から午前中に10対10のミニゲームを実施するなどハードなメニュー。新指揮官下で磨く攻撃的な戦術理解の深化へ汗を流した。

午前中の練習は日頃のトレーニング同様、ピッチに入る選手たちをポポビッチ監督がハイタッチで迎えて開始。ウオーミングアップとパス回しのメニューを消化した後、ミニゲームに移った。

ミニゲームでは、キャンプ前から追求してきた少ないボールタッチで空いたスペースを狙う、スピード感のある攻撃にさらなる磨きをかけた。特に鈴木の前線へ抜け出す動きや、トップ下に入った土居のパスセンスが光った。DF陣の積極的な攻撃参加も新指揮官の下では鍵を握り、センターバックの植田は「自分たちから攻撃のスタートとなれるようなパスのレベルを上げていく必要がある」と説明した。

午後の練習は、守備に重きを置いた練習に取り組んだ。自陣でボールを回す相手に対し、高い位置からのプレッシャーをかけ始めるタイミングや、パスコースの切り方を綿密に確認。最終ラインの統制を図るトレーニングも実施した。ポポビッチ監督が頻繁にプレーを止め、「相手がバックパスするたびにラインを押し上げよう」などと指示を飛ばした。

初日の練習を終え、植田は「(キャンプは)自分たちがどう戦っていくか方向性を決める大事な期間。(シーズンに向け)けがのないようにいい準備をしてきたい」と充実の表情で語った。

宮崎キャンプは1998年に開始。今季は2月3日まで。

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