ギリシャ同性婚法案提出へ 政府承認、近く議会に

ギリシャのミツォタキス首相(アナトリア通信提供・ゲッティ=共同)

 【ローマ共同】ギリシャ政府は24日、同性婚を認める法案を閣議で承認した。近く議会に提出する。中道右派の与党、新民主主義党の一部議員は法案に反対しているが、左派野党の支持を得て可決を目指す。地元メディアが報じた。

 ギリシャでは2015年、同性カップルに男女間の結婚に準ずる法的保障が認められた。同性婚に否定的な世論も根強く、信者が人口の約9割を占めるギリシャ正教は「社会の結束を崩壊させる」と訴えている。

 ミツォタキス首相は閣議で「教会の立場は尊重するが、選択するのは国家だ」と理解を求めた。民放スカイTVが16日に報じた世論調査では、同性婚の合法化に約55%が賛成、約43%が反対だった。

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