ズベレフ、世界2位アルカラスを退け全豪オープンで4年ぶりの準決勝進出 [全豪オープン]

ズベレフがアルカラスを破り4強

1月24日、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)男子シングルス準々決勝が行われ、第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/世界ランク6位)が第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン/同2位)を6-1、6-3、6-7(2)、6-4で下し、同大会4年ぶりのベスト4入りを果たした。

9年連続9度目の出場となった26歳のズベレフは、男女混合の国別対抗戦「ユナイテッドカップ」で優勝。気持ちよく迎えた今大会では、4回戦のキャメロン・ノリー(イギリス/同22位)戦など4時間超のタフマッチを2試合制して3年ぶりに8強入りを果たした。

対するは、昨季にウィンブルドンを制してノバク・ジョコビッチ(セルビア/同1位)の年間グランドスラムを阻んだアルカラス。昨年大会は怪我で欠場しており、2年ぶりとなった今大会。2回戦でセットを落とした以外はストレート勝ちと順調に勝ち上がってきている。

過去の対戦成績でズベレフの4勝3敗と、ほぼ互角の戦いを見せている2人の試合は、立ち上がりから硬さがみられるアルカラスに対してズベレフが攻勢を見せる。第2ゲームをラブゲームでブレークすると、サービスゲームは危なげなくキープ。アルカラスのボールを苦にせず、気持ちよくボールを叩いて第6ゲームも破り6-1でセットを奪った。

第2セットではアルカラスが積極的なプレーし始め、落ち着きを取り戻したかのように見えたが、ズベレフもそれに負けないパワー、そしてショットの精度で対抗。第6ゲームでのピンチをしのいだ直後のゲームでワンチャンスを生かしてブレーク。第9ゲームも破って6-3と、勝利まであと1セットとする。

2セットアップとしたズベレフは、第3セットに入っても集中を切らさず第4ゲームでブレークし、5-4とサービング・フォー・ザ・マッチに。しかし、勝利目前でアルカラスにブレークを許し、タイブレークも落として6-7(2)でアルカラスが1セット取り返した。

ズベレフにとっては、2セットダウンから敗れた2020年の全米オープン決勝のような嫌な展開。だが、第4セットでは一進一退の攻防の中でプレーの質が落ちることなく終盤にブレークし6-4。アルカラスのリターンがアウトになりズベレフは雄叫びを上げた。

第1、第2セットで完璧なスタートを切ったが、第3セットを5-2から失い「試合を複雑にしてしまった」と口にしたズベレフ。それでも流れを渡さず自らの手で勝利を掴んだ。「準決勝に進出できて本当にうれしいし興奮している。金曜日の試合では勝つために全力を尽くす」とグランドスラムで2度目の決勝へ意気込んだ。

4年ぶりとなる準決勝では、第3シードのダニール・メドベデフ(同3位)と対戦する。

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