中冨杏子「30歳にして女子高生役で舞台に立つ日がくるとは」

コロナ禍でZoom女優として話題となった中冨杏子

女優・中冨杏子(30)が初主演をつとめる舞台「オプティーマへようこそ!」(脚本演出;A・ロックマン)のゲネプロが24日に東京・恵比寿のシアター・アルファ東京で行われた。

中冨は、一見地味でダンスが大好きな女子高生役、夏美を演じる。
本舞台は、人気ダンスホール『オプティーマ』の出演することを夢見る地味な女子高生の夏美が、ダンサーオーディションに参加することを決意し、数々の苦難を乗り越えて夢を掴むためにひた走る青春群像劇。

中冨は、コロナ禍でZoomを使用したオンライン演劇「オンラインノミ」の出演で話題になった。その時の脚本演出家もA・ロックマン氏(49)。オンライン舞台で話題を集めた二人が今回リアル舞台でタッグを組む。

初主演をつとめる中冨は、「お話をいただいた時は、正直本当に私でいいのかという不安と、とてつもない喜びの半々でした。はじめて主演、座長として稽古に入って、改めて責任とプレッシャーを感じましたが、役者の皆さんやスタッフの方々にフォローしていただき、ここまでくることができました。」と初主演に対する思いを話した。

今回A・ロックマン氏とタッグを組むことについて、「コロナ禍の舞台では本番前日に舞台が中止になったり、無観客になったりと悔しい思いを沢山しました。そんな中でもできることをやろう!と前向きにZoom演劇を主催してくださったA・ロックマンさんと今回リアル舞台でご一緒できることは本当に感慨深いです。」とコメント。

2ヶ月前に30歳となった中冨。今回女子高生役を演じることについて、「まさか30歳にして女子高生役、しかも主演で舞台に立つ日がくるとは笑。スカートは短くないのでご安心ください」と恥ずかしそうに話し、「役づくりをする中で、内気だけど内に秘めた強い気持ちをもつ夏美役は、地元福岡で役者を目指していた学生時代の私に似ているなと感じました。今回、舞台のお話をいただいてから街中の女子高生をジロジロ見たり、青春ドラマや、青春映画を観直して役づくりをしています」と役と自身の重なる分について話した。

「必ず笑顔で、スカっとして帰っていただける作品です。勉強でも仕事でもスポーツでも、いま目の前のことを頑張っている方にはぜひ観てほしいです。明るい明日、明るい未来を想像しながら観劇していただけたら嬉しいです」とアピールした。

脚本演出家のA・ロックマン氏は、「中冨さんと初めて一緒にやった仕事は、確かアトリエ公演の1人芝居からだったかと思います。元々コメディーに必要な『いい間』の持ち主でした。その後、何本もの作品に出ていただき、今回初めて主演のオファーをさせていただきました」と中冨とのエピソードを話し、「ダンサーを夢見る思春期の少女達の青春群像劇ですが、作品はダンス全開、ド派手な照明や映像で、世の中にぼんやりと漂う閉塞感を思いっきり吹き飛ばす、痛快な作品です!」と舞台をアピールした。

舞台「オプティーマへようこそ!」は1月28日(日)まで東京・恵比寿のシアター・アルファ東京で公演中。

●舞台「オプティーマへようこそ!」ホームページ

※本作品、初日、中日、千秋楽の3公演をライブ配信。
1月24日(水) 19:00
1月26日(金) 15:00(定点カメラ全景映像配信)
1月28日(日) 16:00

ライブ配信 URL
https://twitcasting.tv/arp_2014/shopcart/285064

●女優:中冨杏子
舞台「市川海老蔵襲名披露6月博多座大歌舞伎『助 六由縁江戸桜』」で子役デビュー。
18 歳で上京し、 舞台を中心にさまざまな作品に出演。
2020年、コロナ禍のためオンラインで実施したZoom演劇『オンラインノミ』に出演し話題に。
最近ではドラマ「最高のオバハン 中島ハルコ」(フジテレビ系)にゲスト出演するなど映像方面でも活躍中。

●脚本・演出家:A・ロックマン(大熊ひろたか)
1974年12月16日生まれ
1997年 お笑い芸人『シャカ』としてデビュー(ワタナベエンターテインメント所属)
2007年「店長と万引き犯と不思議な面々」で本格的な舞台の脚本、演出を始める。
2009年より、芸人活動とは別に『A・ロックマン』のペンネームで以後、様々な作品を展開する。
作風はコメディーから本格サスペンスまでと幅広く、作品はコントや短編も含めると数百を超える。
【作品】
「葛飾ナンバー」「パズル」「アヴニール夢見ヶ丘」他多数

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