【東京支社】大相撲初場所11日目(24日・両国国技館)盛岡市出身で西前頭5枚目の錦木(伊勢ノ海部屋、盛岡・米内中)は、東9枚目の御嶽海に押し出しで敗れた。3連敗で5勝6敗になった。
錦木は御嶽海に突かれ、もろ差しを許した。土俵際から踏ん張って寄り返したものの、回り込まれた。最後は右はずで腰が伸びて押し出された。
勝負どころでの3連敗、今場所初めて黒星が先行し、いつも前向きな錦木もさすがにしょんぼり。支度部屋で「疲れた」とつぶやき、大きく息を吐いた。「反応はできているんだけどね。前に出ていない」と思い通りの相撲が取れない自分に歯がゆそうだった。
12日目は西筆頭の熱海富士と対戦する。記者の「今、何が一番必要か」との問いに「気力。気持ちでカバーしないといけない」と力を込めた。横綱相手に大熱戦を繰り広げた錦木ならできるはず。不屈の力士の底力に期待したい。