エンゼルスがジョーイ・ボットーに興味 レッズは再契約の意思なし

今オフのエンゼルスは大谷翔平という巨大な戦力を失い、ロバート・スティーブンソン、マット・ムーア、ルイス・ガルシア、アダム・シンバー、ザック・プリーサックらを獲得するなど、投手陣の補強に注力しているものの、打線にはまだほとんど手を加えていない。しかし、打者の補強を検討していないわけではなく、レッドソックスからFAとなったアダム・デュバルの獲得に動いていることが報じられている。そんななか、大谷に代わる指名打者要員としてジョーイ・ボットーに興味を示していることが明らかになった。

日本時間1月25日、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者はレッズからオプションを破棄されてキャリア初のFAとなっているボットーに対して複数のチームが興味を示しており、そのうちの1つがエンゼルスであることを伝えた。エンゼルスは昨年のドラフト組で最速のメジャーデビューを果たしたノーラン・シャニュエルを正一塁手として起用する方針だが、大谷が抜けた指名打者の枠は空いている。ボットーを基本的には指名打者として起用しつつ、シャニュエルがメジャーの壁に苦しんだ場合の保険要員にする狙いがあるのかもしれない。

レッズ一筋17年のメジャー生活を過ごし、2010年にナ・リーグMVPを受賞するなど、通算2135安打、打率.294、356本塁打、1144打点、出塁率.409、OPS.920と素晴らしい実績を誇るボットーだが、すでに40歳となり、衰えを隠せなくなっている。昨季は故障もあって65試合しかプレーできず、打率.202、14本塁打、OPS.747。レッズとの10年契約が終了したが、レッズは年俸2000万ドルのオプションを破棄し、バイアウト700万ドルを支払ってボットーをFAとすることを選択した。

なお、レッズのニック・クロール編成本部長によると、レッズは現時点ではボットーと再契約することを考えていないという。若手の台頭で内野が飽和状態だったレッズは、今オフに入ってジャイマー・キャンデラリオを獲得したことで、さらに内野が混雑化。ボットーが入る余地はなく、クロール編成本部長がボットーとの再契約を否定したのは当然と言える。エンゼルスのほかに、どのチームがボットー獲得を狙っているのかは不明だが、ヘイマン記者は「トロント出身のボットーが地元のブルージェイズと契約する可能性を排除することはできない」としている。

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