恵方巻きなどの経済効果 今年は「驚異的」約703億円、食品ロスも約13億円 関大・宮本名誉教授が算出

関西大学は24日、同大学の宮本勝浩名誉教授が2024年の恵方巻き等の経済効果について計算したところ、約703億520万円と算出したことを発表。また、売上高は325億9500万円と推定した。

宮本名誉教授は「一つの食品がたった1日でこれだけの売上を記録するとは驚異的である」と評価した。一方で、売れ残りによって廃棄処分される食品ロスの金額は約13億380万円にものぼると算出。「農林水産省が食料資源の有効活用について様々な呼びかけを行っているにもかかわらず、依然として食品ロスがかなりの額に上ることがわかる。製造会社や販売店だけでなく、消費者の意識改革も重要である」と分析した。

宮本名誉教授はこれまでも数々のイベントや出来事にまつわる経済効果を試算。直近では23年12月、大谷翔平投手のドジャース移籍が決まった際に24年の大谷の経済効果を計算し、年俸の後払い契約なども反映した上で約533億5200万円と算出している(23年12月22日発表)。

(よろず~ニュース編集部)

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