マーリンズがマンシーニとマイナー契約で合意 がん克服の一塁手

日本時間1月25日、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は、マーリンズが昨年8月末にレッズを解雇されてFAとなっていたトレイ・マンシーニとマイナー契約を結ぶことで合意したことを報じた。マンシーニはロースター外の招待選手としてスプリング・トレーニングに参加し、開幕ロースター入りを目指すことになる。マーリンズは昨季途中に加入したジョシュ・ベルが今季も引き続き正一塁手を務める予定だが、一塁の控えがおらず、その役割をマンシーニに任せることを考えているのだろう。

現在31歳のマンシーニはオリオールズで打線の中軸を担っていた選手であり、2017年から2年連続で24本塁打を放つと、2019年には打率.291、35本塁打、97打点、OPS.899という自己最高の成績をマーク。しかし、2020年シーズンの開幕前にステージ3の結腸がんと診断されたことを公表し、1年間を闘病生活に費やした。がんを克服して2021年に戦列復帰を果たすと、21本塁打を放ってカムバック賞を受賞。ホームラン・ダービーにも出場し、決勝進出を果たした。

2022年は打率.239、18本塁打、OPS.710と成績を落としたが、シーズン途中にオリオールズからアストロズへ移籍し、ワールドシリーズ制覇を経験。昨季は2年1400万ドルの契約でカブスに加入したものの、79試合で打率.234、4本塁打、OPS.635と期待外れに終わり、必要な戦力ではないと判断したカブスは8月上旬に解雇することを決断した。その後、8月下旬にレッズとマイナー契約を結んだが、わずか1週間で退団。その後は現在に至るまで無所属の状態が続いていた。なお、カブスに年俸の負担義務があるため、マンシーニがメジャー昇格を果たした場合、マーリンズは最低保証年俸を支払うだけで済む。

マーリンズは一塁の控えを正二塁手のルイス・アライズが担当しなければならない状況であり、マンシーニがメジャー昇格を果たせば、アライズを二塁に専念させることができる。マンシーニは外野の両翼でのプレー経験もあるため、ブライアン・デラクルーズ、ヘスス・サンチェス、アビサイル・ガルシアらとの併用で、左翼・右翼・指名打者として出場機会を得る可能性もありそうだ。

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