盛岡市新庁舎、規模縮小へ 資材高騰、財政負担を考慮

 盛岡市は、延べ床面積3万2千平方メートルを見込んでいた新庁舎の施設整備規模を縮小する方向となった。建築単価の高騰などで事業費が当初想定から50億~60億円上回る250億円を超す見通しとなり、財政負担の重さを考慮した。内丸、盛岡駅西、盛南の3候補となっている整備エリアの選定作業と合わせて再検討を進める。

 市は24日、有識者らでつくる市新市庁舎整備審議会(会長・倉原宗孝県立大教授)に再検討の意向を示した。事業費は当初188億~200億円を見込んだが、建築単価が1.57倍に高騰し、試算を修正した。

 新庁舎の規模は、内丸地区の現本庁舎(延べ床面積1万5708平方メートル)の約2倍を想定していた。本庁舎と内丸、若園町、愛宕町の各分庁舎と都南分庁舎の一部、保健所庁舎を集約して規模を積算し、2023年11月の市民説明会でも説明資料に記載していた。

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