サクラソウ科のプリムラの出荷が最盛期を迎えている。茨城県八千代町本郷の「小竹園芸」の温室では赤や黄、ピンクなどカラフルな花が並び、一足早く春色に染まっている。
プリムラの品種はジュリアンやポリアンサなど豊富で、卒業式での贈答用や家庭での観賞用として人気。代表の小竹節さん(71)は、品種改良を独自に重ねる。中でも人気品種は、バラのつぼみの開き始めのように中央部を丸く包み込みながら、かれんな花びらを咲かせる。花は小ぶりながら、フリルのような立体感を見せる品種もある。
来月20日ごろまで、同町や下妻市の農産物直売所などに出荷する。小竹さんは「見た目のかわいらしさを追求した。ちょっと早めの春の訪れを感じてほしい」と話した。