生活に「ゆとりなくなってきた」約56% 日銀・生活意識アンケート 栃木県民の反応は…

 日銀が発表した12月の生活意識アンケートで、1年前と比べた暮らし向きは「ゆとりがなくなってきた」と答えた人が、56.2%に上ることが分かりました。

 「生活意識に関するアンケート調査」は、生活者の意識や行動を大まかに把握するもので、日銀が3カ月ごとに行っています。今回の調査は2023年11月から12月にかけて、全国の20歳以上の4千人を対象に行い、2千人余りから有効回答を得たものです。

 その結果、1年前と比べた暮らし向きは「ゆとりがなくなってきた」と答えた人は56.2%と、前回の2023年9月の調査から1.2ポイント減りましたが、依然として高い水準です。また、暮らし向きは「どちらとも言えない」が0.3ポイント増えて38.9%、「ゆとりが出てきた」が1ポイント増えて4.1%となりました。

 ゆとりがなくなってきたと答えた理由は複数回答で、物価高が90.8%、収入が減ったことが34.1%でした。

 日銀の担当者は「物価高で実質所得の低下を実感する回答者が多い」と指摘しています。

 県民は、暮らし向きをどのように感じているのでしょうか。街の声を聞いたところ回答した全ての人が口を揃えて物価高の影響を挙げていました。

 日銀は23日の金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策の維持を決め、賃金の上昇を伴う形で物価上昇率を2%に持続・安定させることを目指していくとしています。

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