買って応援 石川・福井の物産展

被災地の商品を「買って応援」です。地震による甚大な被害が出ている石川県の特産品を集めた物産展が、新宿区の百貨店で開幕しました。

(記者)
「店内のいたるところに掲げられているのは「がんばろう北陸」の文字です。被災地を「買って応援しよう」と、朝から多くの人が詰め掛けています」

新宿の京王百貨店で1月24日から始まった「石川・福井 物産と観光展」。復旧が急がれる石川県と、隣接する福井県の、名物グルメや伝統工芸品など57店が出店しています。この物産展にも、能登半島地震の影響が出ていました。

京王百貨店 担当者:「震災があって出店できなくなった店舗が4店舗あった。こういったときに出店いただける、開催できることに感謝したい」

地元での復旧作業が続く中ですが、石川の味を東京に届けたいと出店を決断した店もあります。金沢港などで水揚げされた甘エビや、白エビに金箔をあしらった押し寿司…。こちらは創業約100年を誇る老舗おでんの店が手がける「金沢おでん」です。魚介ベースの塩だしで手作りのおでん種や、旬のカニが味わえます。

(金澤おでん赤玉本店 月岡さん)
「がんばって北陸を盛り上げていきたい思いがある。開店している店は受け入れ体勢が整っているので、(石川に)足を運んでいただきたい部分はある」

また輪島塗など伝統工芸の産地も打撃を受ける中、加賀友禅を扱う店では、繊細な染めの技が生み出す色鮮やかな織物に触れることができます。

(寺嶋和装 寺嶋さん)
「金沢市に店があるので、商品が散乱したりひびが入ったりというのはあった。東京のお客に見ていただいて、元気でやっているとそういうところも見ていただければ」

ひたむきに前を向く出店者を、来店した多くの人が後押しします。

(来店者)
「向こうへ行くのはなかなか大変なので、少しでも震災の(復興支援に)なればと。募金するものいいが、(買うと)自分も楽しめるので」「輪島塗など大好きなので、家でもいろいろと使っている。また応援の機会があればいろいろと購入したい」「支援が届くようなイベントであってほしい」

被災地への義援金の募金箱も設置されている今回の物産展は、1月29日まで開催されます。

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