海外拠点に活躍中の“トリリンガル”金光宏暢、4回戦進出 アメリカ・メジャーリーグでもプレー<全日本卓球2024>

<天皇杯・皇后杯 2024年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部) 日程:2024年1月22~28日 場所:東京体育館(東京)>

24日、2024年全日本卓球選手権大会の3日目に昨年まで日本大学でプレーしていた金光宏暢(個人)が登場した。2回戦では前川祐輝(駒澤大)、3回戦では野田颯太(専修大)と関東学生の実力者を下し、4回戦に駒を進めた。

金光は現在、アメリカのメジャーリーグでプレーするなど海外を中心に活躍の場を移しており、そのことも中心にお話を伺った。

金光宏暢コメント

写真:金光宏暢(個人)/撮影:ラリーズ編集部

久しぶりの日本の試合はどうですか?

以前と比べてちょっとリラックスして試合ができました。

とりあえず丹羽さんまで行くことが目標だったのでそれができたので良かったです。

アメリカでプレーされているメジャーリーグはどんな印象ですか?

結構ゲーム制が変わっているので、集中力が最初から入らないとすぐ負けたりします。

ちょっと変わったルールなのでやりづらいところはあるんですけど、チームとしてはみんなで戦えて楽しいですね。

どういうところが変わっているなと思われますか?

最後のゴールデンゲームが1人1回4点ずつなので、それが交代交代で打つと21点取った方が勝ちになります。

毎球のプレッシャーが大きくて、8点中自分が1点取って7点負けたら結構足を引っ張っちゃうので、なるべく4-4で保てるようには意識しています。

※ゴールデンゲーム:21ポイントの1ゲームマッチ。各チームの選手がサービス2本、レシーブ2本の4点交代でプレーする。

私の感覚だと日本の卓球と全然違うのですが、アメリカの卓球はどんな感じですか?

自分としては選手やプレースタイルよりも、アマチュアな環境が多いので、そこが大変です。

例えば台が近かったり、フェンスが置かれてなかったり、試合進行も3時間とか平気で遅れるので、結構大きい試合に備えることが難しいと思いますね。

写真:金光宏暢(個人)/撮影:ラリーズ編集部

今は海外中心の生活ですか?

海外の方が圧倒的に長くて、オーストリアとアメリカに滞在することが多いです。

海外での会話は英語で?

はい、英語です。もし中国人がいれば中国語でも話せます。

トリリンガルですね

トリリンガルで(笑)。でも英語もそんなに完璧じゃないので…。

卓球場で子供たちに教えたりレッスンもしたりしていますよね?

していますね。

基本的にみんな学校があって16時に学校が終わってから来るので、午前中は結構時間があります。そこで自分の練習をしたりという感じで毎日やっています。

これからも海外中心の生活ですか?

最終的には日本に戻ってきたいですが、とりあえず海外でプレーしながら考えようと思っています。

写真:金光宏暢(個人)/撮影:ラリーズ編集部

金光宏暢(個人)勝ち上がり

2回戦

金光宏暢(個人) 3-0 前川祐輝(駒澤大)

3回戦

金光宏暢(個人) 3-2 野田颯太(専修大)

4回戦

金光宏暢(個人) – 丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)

取材・文:Ayano

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