おわび…保育所で不適切保育「二度と起こらぬよう」、全保育所にカメラ設置へ 見守り体制強化、全保育所の状況確認 職員や保育室の配置変更、保護者の送迎方法も

熊谷市役所=埼玉県熊谷市宮町

 埼玉県熊谷市立吉見保育所で不適切保育が行われていた問題で市は24日、再発防止策を発表し、全公立保育所12カ所の全保育室に見守りカメラ48台を本年度内に設置し、運用を開始する意向を明らかにした。

 再発防止策で職員や保育室の配置を変更し、来年度には学識経験者や臨床心理士などで構成する虐待防止委員会を設置。臨床心理士、保健師によるケア、母子健康センターでの臨床心理士相談、保護者送迎方法の変更、公開保育や懇談会を行い、ケアや交流機会も増加させる。虐待防止研修、公益通報制度の周知徹底、全保育所の状況確認を実施し、見守り体制の強化も図る。

 同日に行われた会見で、小林哲也市長は「園児、保護者、多くの関係者の皆さまに多大なるご迷惑とご心痛をおかけしたことを心からおわびする」と市幹部らと共に謝罪した後、「今後、二度とこのようなことが起こらないよう再発防止に万全を期し、信頼の回復に全力で取り組んでいく」と語った。

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