青森県内、強風や大雪被害に注意 25日も強い冬型、外海は大しけ

大しけとなり、次々と波が打ち寄せる西海岸=24日午前、深浦町深浦

 強い冬型の気圧配置により、24日の青森県内は各地で暴風雪に見舞われた。青森地方気象台によると、同日の各地の最大瞬間風速は八戸28.5メートル、深浦24.4メートル、野辺地22.0メートルなど。強風や雪の影響で各交通機関は運休や遅れなどが発生した。強い冬型は25日も続くため、同気象台が引き続き吹雪や大雪による交通障害、高波被害などに注意を呼びかけている。

 同気象台は24日午前までに、県内全域に一時、暴風雪警報、津軽の沿岸に波浪警報を発令した。深浦町では午前11時22分に最大瞬間風速を記録するなど、一時激しい風雪に見舞われた。津軽の外海は大しけとなり、同町などの海岸沿いには次々と大波が打ち寄せる状態に。うねりが岩や消波ブロックに当たるたび、大きな波しぶきが上がっていた。

 悪天候の影響で、青森空港発着便のうち、札幌便、名古屋便、大阪便の計8便が欠航。日本航空は25日の札幌便6便、全日空は同便4便の欠航を決めた。海の便は津軽海峡フェリーと青函フェリーの一部で欠航やダイヤの乱れが生じた。鉄路ではJR五能線で普通列車など上下17本が運休した。

 同気象台によると、25日に予想される最大瞬間風速は、海上で30メートル、陸上で20~25メートル。波の高さは津軽の外海で最大6メートル。25日午後6時までに予想される24時間降雪量は、多い所で山沿い40~50センチ。平地で20~30センチ。

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