子どもの利用禁止法案可決 米州、ソーシャルメディア

米フロリダ州議会の庁舎=2000年(AP=共同)

 【ニューヨーク共同】米南部フロリダ州の議会下院は24日、16歳未満の子どもに対し、通信アプリを除くソーシャルメディアの利用を禁止する法案を賛成多数で可決した。AP通信が伝えた。上院を通過して知事の署名も経て成立する公算が大きいが、法案は対象の事業者を特定しておらず、混乱が起きそうだ。

 APなどによると、法案は、子どもらが過度に使用するように設計された中毒性のあるソーシャルメディアを禁止対象に指定。事業者には子どもの利用が疑われる場合はアカウントの閉鎖を求める。

 共和党が優勢の下院で一部の民主党議員も法案に賛同し、賛成106票で反対13票を大きく上回った。事業者側は全面的な禁止ではなく、ダウンロードする際に保護者の許可を義務付けるなどの対策を提案していた。

 南部アーカンソー州では18歳未満のソーシャルメディアのアカウント作成に親の同意を義務付ける州法が成立したが、連邦地裁は昨年8月に事業者側の訴えを受けて施行を一時差し止めた。

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