まだまだ伸びる? 196cmストライカー・スカマッカにガスペリーニ監督が厳しい要求「もっと走れ」

指揮官から期待を寄せられるスカマッカ[写真:Getty Images]

アタランタのイタリア代表FWジャンルカ・スカマッカに指揮官が厳しい言葉を投げかけた。『フットボール・イタリア』が伝えている。

ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が率いて8シーズン目のアタランタ。以前はMFアレハンドロ・ゴメス、MFヨシプ・イリチッチの2枚看板を最大限に活かすサッカーで欧州を席巻…2019-20シーズンは初出場のチャンピオンズリーグ(CL)でベスト8進出を成し遂げた。

しかし翌シーズン以降、指揮官と対立したゴメスが退団、イリチッチがうつ病発症で離脱(のちに退団)、最大の得点源であるFWドゥバン・サパタ(現トリノ)の好不調の波…今日に至るまでセリエAの第二勢力という立ち位置を維持するも、さすがに19-20シーズンごろほどの勢いはない。

イタリア『L’Eco di Bergamo』の取材に応じたガスペリーニ監督は「目標を達成できなければ資金が減っていく。だが、経済的な理由で欧州カップ戦出場に命をかけるビッグクラブがいくつもあるだろう?アタランタもそうなってしまうことが怖い」と、クラブが新たなサイクルを歩むなかで直面するリスクについて語る。

そういった将来を回避するためにも、適切な“売り”は必要のようで、昨夏マンチェスター・ユナイテッドへ売却したデンマーク代表FWラスムス・ホイルンドについて「ホイルンドの売却益はCL3回出場の賞金額とほぼ同じ」とぶっちゃけた。

ただし、ホイルンドの後釜として今季加入したスカマッカについては全幅の信頼を寄せきれていない様子。最前線を任せる196cmストライカーに対し、スプリントを要求した。

「スカマッカははっきり言って十分に走っていない。私はもっと彼を走らさなければいけない。彼はダイナミックさが最大のストロングであり、それは走らなければ発揮しようのないもの。彼ほどの素質を持っている選手はほとんどいないが、走らなければ何ら意味がない」

厳しい言葉は期待の裏返し。今季公式戦20試合6得点のスカマッカは、昨夏ウェストハムから移籍金2550万ユーロ(約40億9000万円)で到着し、4年契約を締結。まだまだ25歳、これからゴールマシーンと化すことを期待したい。

© 株式会社シーソーゲーム