県内で初めて全国高校軽音楽部大会に出場した臼杵高校音楽部 【大分県】

現在20人の部員が在籍する臼杵高校音楽部。元々は合唱をメーンに活動していたが、昨年度からバンドを主体とした音楽部へ転向した。部員のほとんどが入部当初は音楽や楽器未経験者だったというが、自主練習を含む週4日の練習で演奏技術を学び、高めている。

本格的な活動を始めて半年ほどだが、昨年は福岡市で開催された全国高校軽音楽部大会の九州地区グランプリ大会で、予選を勝ち抜き見事グランプリを受賞した。2年生7人編成のバンドは九州地区の代表となり、県勢としても初めて全国大会の出場権を手にした。渡辺琉椰(2年)は「自分たちの音楽ができるまで苦労もあったが、認められて良かった」と振り返るが、部員たちも喜びの中に驚きを隠せなかったという。

多くのメンバーが、楽器の初心者だった

全国高校軽音楽部大会は東京ドームで開催され、部員たちはロックバンド・エルレガーデンの「風の日」を演奏。原曲にオリジナルのコーラスアレンジを加え、何度も練習した成果を披露した。

日頃から地元のチャリティーライブや音楽祭にも参加する音楽部。日々の努力が実力となり成長を遂げているが、どんな時も大切にしているのは「陰でサポートしてくれている人たちへの感謝を絶対に忘れないこと」という顧問・小野美紀教諭の教えだ。これからも謙虚にステージ経験を重ねながらオリジナル楽曲の作成にもチャレンジしていく。

演奏技術を高めている部員たち

(塩月なつみ)

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