ミルクボーイ・金属バットら、異例の「10年間漫才ツアー」発表

漫才師・ミルクボーイ主催のもと、金属バット、デルマパンゲ、ツートライブの4組によるイベント『漫才ブーム』。2017年より開始している同イベントの「10年間ツアー」という壮大な企画が、「難波八坂神社」(大阪市浪速区)でのシュールな会見のなかで発表された。

会見は昨今外国人観光客に人気の「難波八坂神社」でおこなわれた

紋付き袴で神妙な面持ちで登場した8人。今回新たなプロジェクトとして明かされた「10年間ツアー」とは、2024年から2033年までの10年間をかけて、全国47都道府県をまわっていくというもの。今後の采配を握る初年度の開催地はミルクボーイ・内海が用意した巻物の抽選により、沖縄・香川・三重・青森の4県に決定した。

そして、これまではオンライン配信をせずに続けてきた同イベントだが、「10年間ツアー」は映像化されることも発表。内海は「10年間の模様を映像に残して、作品としてみなさまの手元に届くようにしたいと思います。ただ10年後にDVDがどうなっているか・・・そのときの最新の媒体で出させていただきたいです!」とアピールした。

ことあるごとに巻物を使って全員でお辞儀、会見の最後には成功祈願の「お角植え」の儀式がおこなわれたシュールな会見。内海は、「最初は50人ほどのキャパで始めたイベントですが、最近は『なんばグランド花月』でもやらせていただいております。今後10年間というのは、40代にさしかかりますので、漫才師として成熟する期間。その期間を(4組で)一緒に過ごせるのがうれしく、刺激をもらえると思います」と思いを語った。

成功祈願の「お角植え」の様子

相方の駒場は「本当におもしろくて負けたくない3組の後輩とやらせていただいているので、10年を先に決めてしまうと言うのは、漫才の呪いといいますか・・・漫才を体に流し込まれる10年、辞めさせない10年。みんなを巻き添えにして、10年後は誰にも負けない漫才師になっていたいと思います」と意気込んだ。

この会見の模様はYouTubeで生配信され、「10年間は誰も解散せずに漫才続けることが確約された!」「やったー!地方にも来てくれるん!?」とのよろこびの声の一方で、「最初から見てるけど、ずっと何してるん?笑」「最期のなんの儀式?」「説明ないとほんまに分からんww」と、そのシュールさを指摘する声も挙がっていた。

2024年度は沖縄・香川・三重・青森の4県をまわるが、内容や時期などの詳細は未定。4組によるYouTubeチャンネル『ムーブ才漫』でツアーの裏側の模様などを配信していく予定だという。

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