開業から19年…「千歳アウトレットモール・レラ」突然の運営終了発表 寄せられる多くの惜しむ声

2024年1月、長年愛されてきた千歳アウトレットモール・レラの運営終了という話がテレビなどから聞こえてきて驚いた方も多いでしょう。札幌市内から車で1時間程、ちょっとしたドライブ気分で行けるアウトレットモールは気軽にショッピングが楽しめる場所として人気を博していました。今回運営終了に至った経緯と、レラの歴史を振り返ります。

2005年に道内最大級のアウトレットモールとして開業

2005年、95店舗の出店でスタートした千歳アウトレットモール・レラは、227,000㎡の広大な敷地で道内最大級のアウトレットモールとしてオープンしました。レラとはアイヌ語で「風」という意味で、2006年、2010年と拡張工事をし、ピーク時には150店舗を超える出店数に。週末のショッピングやデートなどにも利用され、若い方から家族連れまで、幅広い層が楽しめるモールとして人気を博しました。

新千歳空港と無料のシャトルバスでつながり、JR南千歳駅からは徒歩3分という立地もあり、インバウンド観光客がショッピングを楽しめる場所としても知名度があります。施設内では、ショップだけではなく、様々なイベントも行われており、過去には地域の野菜やキッチンカーなどが集まるイベントや、道内出身のアーティストがライブを開催するなど、観光客だけではなく、地域の人も安心して楽しめる憩いの施設として賑わいをみせていました。

運営終了の決断に至った環境の変化

しかし開業からおよそ19年の間、千歳アウトレットモール・レラの周辺を取り巻く環境は大きく変化しました。2010年、より札幌に近い北広島市に「三井アウトレットパーク 札幌北広島」がオープン。さらにここ数年はコロナの影響で観光客の動きが鈍くなるなど、レラにとって厳しい状況が重なりました。

運営会社は施設終了に際し「近隣の競合施設の増加等の周辺環境の変化により、商業施設としての競争力が低下してきておりました。」と正直な胸の内を語ります。

「えええっ!!」という驚きの声があふれた

千歳アウトレットモール・レラの運営終了のニュースが道内を駆け巡った後には、多くのレラファンが悲しみと思い出を語っていました。約20年の間にレラと共に大人になった方など、いくつかご紹介します。

レラの中にあるお店が好きで行っていました。食事も美味しかったので、思い出の場所がなくなるのはやっぱり悲しいです。

子どもが小さいとき家族でよく行っていました。空港が近いので、飛行機を見たあとにちょっと買い物してご飯食べて、遊ばせて…懐かしい思い出がたくさんです。

いつも行くわけじゃないんだけど、ふとしたときに行きたい場所でした。閑散とした時期もあったけど、色んな思い出がたくさんあります。次の休みには行こうと思っています。レラ、ありがとう。

色んな思い出がありますが、有名アーティストのゲリラライブはめっちゃ盛り上がったな。最高の思い出でした。

レラ、終わっちゃうんですね。小さい頃、フードコートにある動く熊が怖くてトイレいけなかったなぁ。乗馬体験したりと子どもの頃の思い出が懐かしいです。

テナントの閉店時期はバラバラのため運営終了は未定

現在のところ運営終了の時期は未定。跡地の今後にも注目が集まりますが、運営終了のその日までは引き続き営業しています。思い出のある方は、ぜひこの週末にお出かけしてみてはいかがでしょうか。

※サムネイル・画像は千歳アウトレットモール・レラ公式Xから引用

ライタープロフィール

北海道観光カメライター ぶちねこ

北海道の観光スポットや観光施設につながりをたくさん持ってる「ぶちねこ」です。北海道に住んでいると当たり前に思っているものでも、素晴らしい資源がたくさんあります。そんな素敵な北海道の魅力を発信していきます。

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