マイケル・チャンの娘が世界最高峰のジュニア大会で躍動! 38年前の父の背中追う

世界最高峰のジュニア大会でマイケル・チャンの娘が躍動

全豪オープンが佳境を迎える中、その舞台を目指す14歳以下のトップジュニアが集まる世界最高峰の大会「プチザス」がフランス・タルブで開催。男子史上最年少で全仏オープンを制したマイケル・チャン氏は1986年大会で優勝しており、今大会では娘のラ二・チャンが出場し注目を集めている。

1983年に第1回大会が開催されたプチザスは、14歳以下のジュニアにとって世界最高峰の大会。世界各国から有望な選手が集まり、男子ではテニスの一時代を築いたロジャー・フェデラー(1995年ベスト16)やラファエル・ナダル(2000年優勝)、ノバク・ジョコビッチ(2001年ベスト8)、アンディ・マレー(2001年準優勝)らBIG4も出場。女子では、マルチナ・ヒンギス(1991、92年優勝)やアンゲリーク・ケルバー(2002年出場)など世界の頂点に立った選手が数多く出場し、現在の世界ランクトップ10でも男子9名、女子6名が今大会を経験している。

1986年大会で優勝したチャン氏は、2年後に全仏オープンのワイルドカードをもらって3回戦に進むと、その翌年には17歳109日と史上最年少で全仏オープンを制覇した。

そして、38年の時を経て今年は娘のラ二が出場。「今年、娘がここでプレーする機会を得たから戻ってきたんだ。だからとてもエキサイティングだし、たくさんの素晴らしい思い出が蘇るよ」とチャン氏は言う。

多くの観客が詰めかけセンターコートで行われた注目の試合も1回戦、2回戦と1セットダウンから逆転勝ち。ビハインドの場面でもブレない精神力と狭いコースへ打ち切るショット力、繊細なタッチのボレーやドロップショットなど光るものを見せた。

父が優勝し世界に羽ばたいたきっかけとなった大会で活躍するラ二。数年後にはグランドスラムでその姿を見ることができるかもしれない。

娘であるラ二の試合を見守るマイケル・チャン ©Les Petits As

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