放課後、安心して過ごせる居場所を 久慈・おらほーるで見守り

山形小の児童が放課後に自主学習などを行う図書館

 岩手県久慈市は25日、学童保育施設がない同市山形町で、児童の放課後の居場所づくりの取り組みを始める。山形小(山口充校長、児童51人)の子どもたちがおらほーるを利用し、施設職員らが見守る。課題を洗い出し、将来的な事業の実施も見据える。

 利用を希望し、登録した児童20人が同校からスクールバスで移動。おらほーるの講座室と図書館で自主学習や読書をしながら過ごす。おおむね平日午後3~6時とし、山形中のスクールバスを利用して帰宅するか、保護者の迎えを待つ。

 図書館ではスタッフがおすすめの本を紹介するほか、地域ボランティアの協力を得て、将棋や地域に伝わる山形太鼓の体験なども行っていく予定だ。足を運ぶ機会を増やすことで施設全体の利用促進も目指す。

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