「能登半島地震の課題を踏まえて対応」 南海トラフ巨大地震を想定して職員が訓練 愛知・豊橋市

愛知県豊橋市で南海トラフ巨大地震を想定して、避難所の開設などを行う訓練が始まりました。

訓練は高知県沖でマグニチュード8.7の地震が発生し、南海トラフ地震に関する「巨大地震警戒」の臨時情報が出されたという想定で行われました。

臨時情報は、南海トラフ沿いで異常な現象が観測された際に気象庁が発表するもので、連動して起こるおそれがある巨大地震に備えて、沿岸部に住む市民が「事前避難」として使う避難所の開設の手順を確認していきました。

その後、今度は遠州灘沖でマグニチュード8.9の地震が発生した想定で、被災状況を共有する訓練などが行われました。

(豊橋市 防災危機管理課・斉藤昇課長補佐)
「揺れの性質は違えど、豊橋で起こる(と想定される)建物の揺れや津波の被害も能登半島地震で映像を見ることができたので。今後の防災対策も能登半島地震の課題を踏まえて対応したい」

また、職員らは阪神淡路大震災を経験した元消防士から、大災害での行政の初動対応について講義を受けました。

(兵庫県立大学大学院・今石佳太客員研究員)
「行政の初動対応の問題。29年前の阪神・淡路から(能登半島地震まで)大きな改善には至っていない。体育館に雑魚寝の環境が続いている」

豊橋市では毎年1月と6月に、市内での災害を想定した訓練週間を設けていて、今回の訓練は2月9日まで行う予定です。

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