「びわ湖マラソン」ダイハツの先導車取りやめ 地元販売会社が辞退申し出

【資料写真】2023年のびわ湖マラソンの様子(2023年3月12日)

 ダイハツ工業が自動車の認証申請を巡り不正をしていた問題で、滋賀県が、3月10日の「びわ湖マラソン」で先導車などとして無償提供を受ける予定だったダイハツ車の使用を取りやめることが分かった。地元販売会社が辞退を申し出たためという。県は他社の車を有償でレンタルして対応する。

 滋賀県や滋賀陸上競技協会などでつくる実行委員会が主催する同マラソンは「びわ湖毎日マラソン」の後継として昨年始まった。初回は大会に協賛する滋賀ダイハツ販売(栗東市)から軽乗用車など10台ほどを無償で借り受け、先導や審判、救護用の車として使った。

 第2回となる今回も同様に無償提供を受ける予定だったが、不正問題が明らかになった昨年12月下旬に同社から県に「今の状況では使ってもらうのが難しく、申し訳ない」と無償提供を辞退する連絡があったという。

 滋賀県は代わりの車をレンタルして対応するとし、費用は十数万円かかる見通し。スポーツ課は「ダイハツ車の安全性が確認されれば、また使用を検討する」としている。

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