被災地に「ミキサー食」5000食 飲み込むことが難しい高齢者などに「食べる喜びを」愛知・清須市

テレビ愛知

この冬一番の寒気が流れ込んでいる影響で、能登半島地震の被災地では雪が降り続いています。大雪や路面凍結などの影響で交通に障害が出る可能性も指摘されています。石川県では1月25日午後2時の時点で、236人の死亡が確認されています。現地ではいまだ厳しい状況が続いていますが、様々な形で支援も広がっています。

清須市にあるグルメストーリーという会社です。主力商品のひとつが食材をすりつぶして軟らかくした「ミキサー食」です。かんだり飲み込むことが難しい高齢者などのために作られた介護用の食事です。

能登半島地震では、多くの高齢者施設が被害を受けました。入所者に提供する「ミキサー食」が足りていない状況で、被災した高齢者の栄養不足などが懸念されています。

グルメストーリー 鈴木信輝社長:
「非常食のレトルトのおかゆや、お茶に少しとろみをつけて飲み込める状態にしたものなど、非常に限られたものしかないと聞いている」

今回、会社では魚や肉、野菜を加工した43種類のミキサー食を用意。5000食分を被災地に無償提供することを決めました。被災地で保管する冷凍庫の空き状況を踏まえ、約1カ月かけて段階的に送ります。

グルメストーリー 鈴木信輝社長:
「(被災地に送るミキサー食が)少しでも早く届いて、食べる時間だけは、一瞬でも喜びだったり、楽しみだったりを見いだしてもらえれば」

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