春日大社国宝殿 特別展「貴族の誇り・武士の魂」

奈良市にある春日大社国宝殿では、平安時代以降に奉納された数々の刀剣を紹介する特別展が開かれています。

刀剣は神や霊力が宿るものとして大切に扱われてきたことが古事記などにも記されています。春日大社に奉納された刀のほとんどは国宝や重要文化財に指定されており、特別展では平安時代中期から江戸時代までの貴族や武士から奉納された刀剣など、約40点が展示されています。南北朝時代に足利将軍家が奉納したとされる太刀、国宝のこの太刀は足利氏の家紋と花押があしらわれ、金メッキが施されています。

1mほどもある太刀は岡山・備前地域の刀工により製作されたものです。また、主に武士が用いる腰に付ける打刀の中には、刀工の名が記されたものもあり、訪れた人たちは、興味深く見入っていました。

この展示会は、前期後期で一部展示品を入れ替え3月31日まで開かれています。

© 奈良テレビ放送株式会社