兵役延長後の新兵受け入れ 台湾、自衛力強化狙い

25日、台湾中部・台中の軍事施設で頭髪を刈られる新兵ら(中央通信社=共同)

 【台北共同】今年から兵役が4カ月から1年に延長された台湾で第1陣の新兵約670人が25日、兵役に就き、訓練地での受け入れが始まった。兵役延長は中国の軍事圧力を念頭に自衛力強化を図るのが狙いで、国防部(国防省)は「権威主義の拡張」に対抗すると強調している。

 対象は18歳以上の男性で、今年は計9千人余りが兵役に就く予定。第1陣の新兵は3カ所に分かれ、訓練を開始。8週間の訓練を経て部隊に配属される。

 台湾中部・台中の軍事施設では頭髪を刈られたばかりの新兵らが上官から軍人の職責や、兵士としての機密保持の重要性について説明を受けた。

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