荘内銀と北都銀、合併へ 地盤の山形、秋田の人口減少背景

記者会見する(左から)荘内銀行の松田正彦頭取、フィデアHDの新野正博社長、北都銀行の伊藤新頭取=25日午後、仙台市

 フィデアホールディングス(HD、仙台市)は25日、傘下の荘内銀行(山形県鶴岡市)と北都銀行(秋田市)の2026年度中の合併を目指し、検討を始めると発表した。地盤とする秋田、山形両県の人口や事業者の減少といった厳しい経営環境を背景に、業務の効率化を図る。

 3月までに合併に向けた準備委員会を設置し、新銀行の名称や本店の所在地などを協議する。基幹システムを一本化して経費削減につなげ、人材を成長分野に振り向ける。洋上風力発電などの再生可能エネルギー分野への融資や、観光業支援といったそれぞれの得意分野の共有も進める。一方、合併による店舗の統廃合は考えていないとしている。

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