野球殿堂入りはプロ野球選手だけじゃない! 野球を愛した歴史上の人物も 名誉ある野球殿堂を徹底プレゼン!【アナたにプレゼン・テレビ派】 

【動画】野球殿堂とは

広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材してお伝えする『アナたにプレゼン』。澤村優輝アナウンサーが、野球殿堂についてお伝えします。

そもそも「野球殿堂」とは…?

野球殿堂は、「日本の野球の発展に大きく貢献した方々の功績を永久に讃え、顕彰するために1959年に創設された(野球殿堂博物館HPより引用)」ものです。「日本の野球」とは、プロ・アマ問わず、選手だけではなく幅広く表彰しています。今回発表された3人を含めて、これまで218人が殿堂入りを果たしました。

殿堂入りをすると、肖像のレリーフを作成。野球殿堂博物館のホールに飾られ、永久にその栄誉が称えられます。黒田博樹氏のレリーフの作成はこれからおこなわれ、お披露目は夏頃を予定しています。

野球殿堂には、競技者表彰と特別表彰があります。競技者表彰は、主にプロ野球界で功績を残した選手や指導者を表彰します。特別表彰は、アマチュア競技者や審判員、組織のリーダー、文化的に野球界に貢献した人物まで幅広く表彰しています。

競技者表彰は現在、プレーヤー表彰とエキスパート表彰の2つに分けられています。プレーヤー表彰は、現役引退後5年が経過した人で、以降15年が選考対象の期間となります。カープでは、古葉竹識氏、山本浩二氏、北別府学氏、衣笠祥雄氏、津田恒実氏、大野豊氏など18名が表彰されています。また、指導者実績も加味されるエキスパート表彰は、監督・コーチを退任し6か月以上、または21年以上前に現役を引退した人が対象です。

特別表彰は、アマチュア野球の選手や指導者、審判員や各団体のトップ、野球に関する作品を発表した人など、広く野球の発展に関わった人を表彰します。カープでは「2代目オーナー」松田耕平氏、創設期を支えた「小さな大投手」長谷川良平氏の2人が選ばれています。

特別表彰には、いろんなジャンルの方が選ばれています。例えば、2023年に殿堂入りした作曲家の古関裕而(こせき・ゆうじ)氏です。高校野球でおなじみ「栄冠は君に輝く」をはじめ、「闘魂込めて」に「六甲おろし」、早稲田・慶応大学の応援歌を作るなど、まさに文化面から野球界に貢献しました。

また、野球を愛した明治の俳人であり歌人の正岡子規、ベースボールを「野球」と初めて訳した中馬庚(ちゅうま・かのえ)、野球人気に貢献したアナウンサーや甲子園球場の工事設計者も表彰されています。

野球殿堂博物館には…!

殿堂入りした人たちのレリーフが飾られる野球殿堂博物館は、一般に開かれている博物館で、東京ドームに併設されています。入館料や休館日など詳細はホームページでご確認ください。

4万点以上のコレクションから、常時2000点以上が展示されています。図書室もあり、5万点以上に及ぶ書籍や雑誌、スポーツ新聞など過去の資料が保管されています。

ミュージアムショップでは、2色のマグカップやここでしか手に入らない野球お守りなど、オリジナルグッズが購入できます。野球お守りの中には、グローブの革で作られたお守りが入っています。「野球をされている人、野球を応援されている人、皆さんにとってのお守りになりますように。」という博物館の思いが込められています。さらに、プレーヤー表彰をされた方のポストカードが作成されることが、最近の通例です。

黒田博樹氏の表彰を記念して、ユニフォームやグローブ、日米通算200勝を達成した時の使用球などが、今後博物館に展示される予定です。東京ドームに行かれる際は、野球殿堂博物館を訪れてみてください。

【テレビ派 2024年1月18日放送】

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